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副業デザイナーのススメ

どうもがーすーです。

普段IT系企業で働く傍、フリーとして知人からデザインのお仕事をいただくことが増えてきました。

主に前職での同僚から「手が足りないから助けて!」と言われて緊急ヘルプすることがほとんどなのですけど。

副業としてお仕事をしていく上で、気をつけた方がいいポイントがいくつかあるので、まとめてみようと思います。

私の場合は主に出版系のデザインのお仕事ですので、それをベースに書いています。(でもだいたい基本は一緒)

目次
・依頼時、まず確認すること
・受注金額について
・製作中の注意点
・納品において確認すること

依頼時、まず確認すること

「がーすーさんお久しぶり!またお仕事頼みたいと思っているんだけどどうでしょう?」

はい、まずだいたいこんな感じで依頼があります。
ここから読み取れることは
・依頼したい
という意気込みのみ。
基本的に「依頼したい」は「頼りたい」という気持ち前提なので嬉しいですが、これだけでは何もわかりません。
「お久しぶりです!ぜひよろしくお願いします!・・・」
まず冒頭は「受ける意志がある」ことを明確に示しましょう。
そしてこちらから聞かなくては行けないことはたくさんあります。

「お久しぶりです!ぜひよろしくお願いします!
・サイズ、ページ数
・スケジュール

をざっとでいいので教えてください!」

だいたい最初はこんな感じです。すると

「そうだね、確定ではないだけど、4ページくらいで、クライアントからお材がくるのが来週頭だから、1週間くらいで提出まで行けたらいいかなと思ってる!」

みたいな感じで返事が来ます。

ここでさらに聞きましょう。

「提出ってどちらにですか?」

その企業で当たり前に使われている「共通言語」は改めて確認しておきましょう。特に出版系は「入稿」やら「納品」やら、「出稿」やら、「校了」など、超紛らわしい言葉だらけです

フリーで仕事をしていると、基本的に時間との勝負です。正直仕事をしているより時間が切り詰められているため、
平日の作業時間x日数で把握しておく必要があります。
さらに気をつけなくては行けないのは「出し戻し(修正)の回数」
基本的に少なくて1回、多くて3回と見積もりましょう。(多く見積もっておいて悪いことはまずありません。)

「提出は先方に、といういう意味です!なので1週間の間で何回かやりとりさせもらって、1週間後に先方に見せる感じかな」

そうなった場合、大変なことになるので、自分の作業時間を考えてページ数を減らすか、提出期限を伸ばしてもらうよう交渉します。

無理は絶対いけません。

「分量多いけどいけるかな」的な算段は、結局自分の首を締めることになるので、自分の見積もった作業量にさらに7割がけくらいで少なく見積もってちょうどいい受注量だと思っています。

あと先立って聞いておいた方がいいこととしては
・制作環境(使用ソフト)
・データの提出形態

くらいでしょうか。

あ、ちなみに「外注契約時の契約について」という項目については私は登録後に受注しているため、著作権なども事前に気をつけておいた方が良いです。(それはこちらを参考に)

受注金額について

さて、スケジュールと受注分量の交渉が決まったら、次は金額です。

自分のHPなどがあり元から金額設定をしている方など、あまりこちらは参考にならないかと思いますが、私は毎回金額の確認をしてから制作に入るようにしています。

金額の高い低い、これに対しては様々なところで議論が勃発していますが、、私の金額設定はいたってシンプルです。

「時給X作業時間」です。

これ誰でも言えることだと思うのですが、自分の1時間あたりの単価を常に意識するのってとても大事です。たとえば

「想定時給(5000円)X2時間」くらいの作業であれば、税抜き受注金額で1万円であれば御の字です。

先出の依頼であれば、仮に1ページ制作に2時間かかったとして

「1P/1万円x4ページ=4万円」となり、

先方との交渉もそれをベースに話を進めることができます。

これのいいところは「自分の尻を金で叩く(w)」ことができることです。

「1ページあたり1万円で受けたんだから、それ以上の時間を使わない!!!!」(これはワーママ特有かしら・・・w)

という固い決心のもと、制作に当たることができるんですね。
ちなみに、1つの依頼が納品になるまで、全体の作業時間をメモしておくことをオススメします。それが今後の励みとして自分を応援する要素となってくれます。

作業中の注意点

作業しているときに

「あれ、これってどうなんだろう・・・??」と思うところが必ず出て来ます。テキスト指示のミスや、画像の不足。指示が何箇所も入っているがどれが正しいかわからない。

そんなときは迷わず「すぐ聞く」です。

齟齬があるということは担当者も気づいていないことが多く、最終的にクライアントから赤字が帰ってくる可能性が大です。そんなときは「わからないからいいや〜指示ないし」と思わず、どんどん聞きましょう。

聞いて、質問を投げかけて向こうのボールにしましょう。
聞いたことで他の作業に集中できます。
他に、もし「あ、きっとここはこうなんじゃないかな」と、指示がない部分で憶測で対処できそうな場合は、必ず提出時に伝えましょう。

勝手にやって結局ミスになる、という事態だけは避けましょう。
信頼損失の機会ですので。

ちなみに、連絡手段の取り方として便利なのがslackです。

slackはチャット感覚で画像を送ることもでき、「ここが〜」という言葉の説明より、画像のキャプチャを送った方が早いです。

コミュニケーションの方法をしっかり決めておくというのも、作業の効率を早めるとても良いやり方です。

納品において確認すること

さあ、何度かやりとりをして納品になりました。

「OKです!これで納品してください!」

やったー!やっと終わったぞ!と思いますが、

「立つ鳥あとを濁さず」です。

しっかりとした納品データを渡しましょう。

・先方から指定されたデータはしっかりと同梱されているか?
・確認用のデータも入っているか?
・フォントデータはしっかりアウトラインできているか?

など、最後にもう一度冷静になってデータを確認しましょう。

そして先方から「確認できました!」の声を聞いて初めて、
めでたく終わりです。

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流れはだいたいこんな感じです。平日仕事をしながら夜他の仕事に向き合う時間は大変ではありますが、他の作品を生み出す喜び、先方から「助かったよ!」という言葉でなんか頑張れてしまうんですよねぇ。。。。

私がフリーとしてお仕事を受けるときに一番大切にしていることは

「相手の気持ちになって仕事ができるかどうか」です。

以前「色々な種類の制作物があって、どれをお願いしようか迷ってるんだけど・・・」と言われたとき

「一番めんどくさいやつください!」

と言ったところ、だいぶ先方に感動されました。(担当者は「今度クライアントに使わせてもらうわ!」)と言われましたw

巷では「フリーランス!」「独立!」などと、一旦自分の環境を更地にしてから新しく家を立てる!という煽り文句がたくさんありますが、実際、会社員やりながら自分の好きなことを少しだけやって、感謝と一緒にお金をいただく、という今のワークスタイルが一番いいんじゃないかな、と思っています。

もちろん、本業に影響のない程度でやるのも必要です。

もし今会社員として働いていて、「フリー・・?」「副業・・?」と悩んでいる方がいたら、少しでも参考になれば幸いです。


株式会社Beeworks→Fringe81(広告代理店)に在籍中。女性ファッション誌やDM、webデザインをやっています。小さい頃の口癖は「私強い子だから泣かないもん」