恥ずかしいのであんまり言いたくないんですが、僕はシャワーの時そんなに全身をしっかり洗いません。

え！？なんの話？

いいえ、全身をしっかり洗わない、などという表現はずいぶん保身に走りました。ほんとうは局部だけワシャワシャっとボディソーして、あとてきとうにジャーっとしてバチーンとやっておらあ！つって終わりです。

は！？だからなんの話？きもちわるい！

こんなこと喋ると、もともと居ない僕の女性ファンがもっといなくなって、マイナス×マイナスで逆に増えるかもしれません。

いやだからなんの話なの！変態！

今日もいつものように、ランニング後にシャワールームに入りました。
そしていつものように、てきとうにジャジャッとやってさっさと終わりにするつもりでした。

いつものように局部に手をほどこすと、僕の視線の先には男３６歳の美脚がスラッと見えました。

そしてふと、こう思いました。

「ああ、昨日は３０キロ走って、今日も１０キロもがんばったんだな、この脚は。よくがんばってるな」

そう思うと、なんだか急に愛しく思えてきて、同時に申し訳ない気持ちになりました。

こんなに毎日毎日走ってくれてるのに、ちゃんと洗わないなんて申し訳ないな・・・。

そこでいつもは流すだけで終わらせてしまう脚を、ちゃんとボディソープでていねいに、手で洗ってみました。
ただこするのでなく、両手で包み、マッサージしながら。ていねいに、ていねいに。

連日走っている僕の脚は、ふくらはぎもモモの後ろも、ギチギチに張っていました。

ぼく「あー、こんなに硬くなってたんだな。いつもてきとうですまんな」

脚「ホンマやで。しかしあれや、ありがとやで」

ぼく「キモッ」

脚「え」

「手当て」する、って言いますよね。ケガの治療をすること。

痛いの痛いの飛んでいけ、と念をこめて手を当てる。
すると、ほんとうに痛いのが飛んでいく。

手を当てると、治るんです。

こんなことを聴いた覚えがあったんで、「手当て」を意識して洗ってみました。
良くなったかは不明ですが、これってけっこう大切なことかも、と思いました。

考えてみたら、自分の体ってどんなモノよりも貴重品なんですよね。
金額にしたら、１億でも１０億でも売りたくはありません。

こないだちらっと見たツイッターで、testosterone氏がこんな感じのこと言ってました。

「君が何千万もする高級車を持っていたら、ものすごく大切にするだろう？君の体はその車よりずっと価値があるんだから、大事にせえよ」

そう、僕のこの脚は、いや体全部、めちゃくちゃ大切なものなんですよ。

それなのに、普段の扱いといったらなんと雑だったことか。

高級車なら毎日磨くと思います。指紋ひとつないくらいに。

なのに脚は、せっけんで洗うことすらしていない。

これじゃあダメでしょう。

てことなんで、体、ちゃんと洗います。

じゃなくて、自分のもっとも大切な資産である体。
道具と同じように、いや道具以上に、ちゃんと手入れしましょう。

イチロー氏も道具をとても大切にするって有名です。
きっと、体はそれ以上に大切にしていたに違いありません。彼の場合はまだまだ現役バリにケアしてるでしょうけど。

ちゃんと手入れすると、やっぱ道具って長持ちするし、使いやすくなります。
体を手入れすれば、もちろんそれに応えてくれるでしょう。
脳みそだって手入れするべきです。

まずは、「手当て」してみましょう。
手をあてると、そこに意識が向きますから。まずはそこから。

もし僕にリアルで会ったら、安心してください。
その時はきっと、体洗ってますから。