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結婚について 1

さて前回述べたとおり、かわいい彼女とハッピーホーム(比喩)でハッピーライフ(事実)を送っている私だが、懸念もある。実はほとんどの人に対してカムアウト出来ていないのである。

私が女性と付き合っていることを知っているのは、今は皆遠くに住んでいる大学時代の友人たち数名と、同じくLでかれこれ10年ほど彼女と付き合っている職場の後輩だけだ。両親を含むその他の人々は、概ね私のことを「結婚に興味がなく、一生一人で生きていくつもりのめちゃくちゃ強い女」か「結婚・出産について真面目に考えようとしない、将来の見通しが甘すぎる女」か「あまりにもモテないくせに理想がクソ高いために、結婚に興味がないフリをしている可哀想な女」だと思っていることだろう。ふー、やれやれ。全然ちげーよ、と、思うのだが、そう思われるのも仕方ない。

少し前までは彼氏作らないの系の問いに対して、なかなかいい人が見つからなくて...とはぐらかしていたが、いわゆる結婚適齢期に差し掛かったあたりから、具体的に斡旋しようとする人が出てきてクソめんどくせーことになってきた。田舎の人間は怖い。お節介が過ぎる。都会のレズビアンYouTuberさんたちなんかはみんな口を揃えて「彼女を彼氏に置き換えて恋バナしたりしてた」と言うが、地方のド田舎ではそれすらできない。もし職場で私が彼女のことを彼氏に置き換えて話したりしたら、尋問ばりの質問合戦が勃発し、やれ何してる人だ、どの地区の人だ、両親は何してるんだ、結婚はいつだなどの質問責めにあう。しかも「県外の人で〜とか」「サービス業で〜」などのやんわりとした返しは決して許されない。遠慮なく掘り下げてくる。その場を収めるには実在の地名や会社を適当に言っておくしかないのだが、そうなると今度は特定合戦が始まる。「私の旦那の幼馴染の奥さんが同じ会社にいるらしいのよ〜偶然よね〜、で、彼の部署は?」とか言ってくるのである。どうだい?身の毛もよだつだろ...当たり前なんだぜ...これ...。

なので近年では結婚や出産に懐疑的なしちめんどくせー女を演じることにしている。「結婚は権利だ。結婚したいと思える人に出会えたらしたらいいのであって、結婚できないことを焦ったり結婚するために彼氏作ったりするのはおかしい。婚活なんて愚の骨頂だ」とか「周りに結婚して幸せになった人がいない。現に私の周りはみーんなバツイチじゃねーか」とか「旦那に愛はなくても子どもがいたら乗り越えられるとか言うけど、お前のために別れずにいるんだよとか言われる子どもの気持ち考えたことあんのか」とか「子どもに加えて旦那の面倒見るのが嫌すぎるとか俺が稼いだ金だって言われるのが苦痛とか言うけど、みんなそんな当たり前のことも予測出来ずに結婚してるの?それがしたくて結婚したんだから耐えればよくね?ちなみに私は絶対嫌だから結婚しないだけだよ。」とか言っているのである。やな女度100点。

長くなったので2つに分けます。読んでやってもいいよって人は、読んでみてね!!

#LGBT #セクシャルマイノリティ #結婚


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