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掃除と茶わん洗いが何年も続いた件

インターネット集客って今でこそ市民権を受けていますが、1998年~2000年当時はパソコンの前に座って遊んでいるだけにしか見られていませんでした。

なので、実家に帰って最初の頃は、ホームページを触ったりする以外普通に宿の手伝いをしていました。

この「宿の手伝いをする」という感覚がヤバいです。

ハッキリ言います。

親と子、どちらからの両者の側面で説明します。

「自分のこと?」

って思わないで下さいね。

どこにでもある話であって、誰かのことを名指しで言っているわけではありませんのでご了承下さい。

◎親の立場から

息子にあの仕事とこの仕事をさせよう。そうすれば、自分の仕事も少し楽させてもらえるな。

◎子の立場から

親父かお袋の仕事を手伝って小遣いもらう感じで働けばいいんだな。

両者とも、これが一番あかんヤツです。

まず、親の立場から。

子供に手伝わせたら楽ができる。

子供の分、人が増えたので、仕事を増やせる、新しい仕事に挑戦できる。

どちらを考えるか、です。

場合によっては自分のこれまでの商売にしがみつかず、とっとと子に仕事を継承し、自分は新しいビジネスに挑戦しても良いのです。

続いて、子の立場から。

親の仕事を手伝うだけ。

給料じゃなくてお小遣い。

このままだとどうなるか。

結婚できません!!

だって、30歳なっても40歳なってもお小遣いですもん。

奥さんや子供を養えないですよね。

自分もその事が分かっているから、恋愛にも消極的になってしまいます。

とまあ、厳しいことを書いていますが、私自身継いでから何年間も掃除と茶わん洗い、布団敷きがメインの仕事でした。

パソコンの前に座っていても、仕事しているって思ってもらえない時代だったのですから。

思えば、

茶わん洗いや掃除、布団の上げ下げはしない

と、ある時期から決めました。

昨日お話ししましたが、一度落ち込んで2012年以降に売上が復活したと言いました。

この復活曲線と同時にお掃除関係の仕事は一切しなくしたのです。

今ではやっているのは冬のカニ切りぐらいです。本当はこれも近い将来止めたいと思っています。

私の仕事は集客、売上や利益を上げること。それによって自分の給与は自分で稼ぐと決める。

自分は売上や利益を生み出す側にまわらないといけない。

掃除や茶わん洗いは他の人にやってもらおうと決心したのです。

掃除や茶わん洗いをやらなくて良いと言っているわけではありませんよ。

自分がやるべき仕事は他にあると気付くことです。

それをやっていては先代を超えられないのです。

親に集客の才能があるならばまかせて自分が中の仕事をしても良いです。要は、今の家業の中で、何をやる人がいないのか。自分が何をやれば良いのかを認識することです。

親の手伝いをしているような状態だとダメです。

同じ仕事を分担してやっていてはダメです。

それを強要している親はダメ。

それを受け入れている子もダメ。

小遣いレベルで仕事をしているとダメなのです。

この状態になる様であれば、事業承継は失敗です。

いえ、事業承継とは呼べません。

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