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Starfuckers,inc(連作)

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どうにもならない日々のあわのこと
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記事一覧

Starfuckers,inc #1

チクショウ、チクショウ、チクショウ。そんな気分を部屋に閉じ込める。閉じ込めた六畳間は毒に塗れ、千年は近寄れない危険地域。それは流石に嘘。暗い暗い音楽を流して、悲劇の主人公を気取って、明日へのエネルギーを蓄えられたら素敵だなって毎日考えてる。それも嘘。本当は明るい音楽とか聴きたい。積んだCDを順番に流す。今はバッキバキのうるさいやつ。あ、終わった。続きはまた今度。

Starfuckers,inc #2

流れるように怠惰を貪る。やりたいことのイマイチ見当たらないこの昨今、何か見つかるまでベンチを温めるしかない。いつまで温め続けるのかは知らないけれど、俺の気遣いに気付いた信長様が褒美を下さることを願うしかないのだ。悲しくてやり切れないことを職場を出るまで隠し続けて、その反動で何もしたくなくなる。無力感の永久機関ここにあり。このエネルギーを俺の明日や世界平和に使わせて。もしくは泣いてるあの子に。今日は

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Starfuckers,inc #3

なんて夜だ。オーワラナイ、終わらない、なんて昔のラップグループが歌ってたよね、こんな反射みたいなことしか思い浮かばない。早く寝れば解決する筈のことなのに、俺は俺の夜を思考停止して終えてしまうことに抵抗がある。夢は脳内を整理するための云々と聞いたことがあるけど、あれはイマイチ信用ならないんだ。俺は俺だと自覚できてる時に自分の中で反省して咀嚼して整理して、活かせるかもしれない明日にちゃんとバトンタッチ

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Starfuckers,inc #4

嗚呼。不毛な呻吟をしていたら日が変わっていた。こんな感じで10年20年経過する予感を目の端に感じながら、明日はどうするかと考えるふりをする。考えたってやれないことが多いから、目の前に現れたモンスターを地道に倒してくしかない。そのモンスターがスライムだろうとりゅうおうだろうと、なるべく逃げずに立ち向かっていくしかないのだ。真っ暗な部屋の真ん中でニヤニヤしながら、俺のための今日になれば、と少しだけ願う

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