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東北縦断の旅 ⑥院内

酒田市から車で2時間。秋田県に入りました。

秋田は奈良時代に出羽柵(後に秋田城)が置かれ、鎮守府が置かれた多賀城(宮城県)とともに大和朝廷の東北支配の拠点でした。

その後は奥州藤原氏・鎌倉幕府・室町幕府の支配下に入りながらも、江戸時代になるまで多数の豪族が割拠していました。

江戸時代には、関ヶ原の戦いで西軍についたため転封処分を受けた佐竹氏が常陸から移ってきました(久保田藩)。
この際、佐竹氏が常陸中の美女を集めて秋田にやってきたという逸話から、秋田には美女が多いと言われています(俗説ですが)。

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やってきたのは院内銀山異人館。院内銀山は江戸時代に発見された銀山(金も出ました)で、久保田藩が管理を江戸幕府から許されました。

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古くは、鉱山で働く人々が1万5000人も集まる、日本最大級の鉱山町でした。日本全国から労働者や専門家が集まったそうですよ。

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純銀製百人一首。一体どれぐらいの価値があるのやら・・・( º﹃º )

明治時代には足尾銅山鉱毒事件でも有名な古河財閥が所有しました。
院内銀山は今でもやろうと思えば銀の採掘はできるようですが、大正時代以降銀価格の暴落によって採算がとれなくなった結果、1954年に閉山してしまいましたので、採掘は行われていません。

次に向かったのは、田沢湖です。地理で習う日本で最も深い湖ですね。
田沢湖には有名な女性の像が立っています。

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舟越保武氏が制作した「たつこ像」。この田沢湖には辰子という美女が龍になったという辰子伝説があって、それをモチーフにつくられたものです。

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2日目の宿はマタギの湯。阿仁は東北の猟師マタギの故郷です。マタギについてはまた次回。きりたんぽ鍋を腹一杯食べてお休みです。

↓今ここ↓

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高瀬 邦彦(たかせ くにひこ・地歴公民科)

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