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キャリアコーチとして:人生はどういう状態だと「充実」しているのだろうか?

【コーチングとは?】

僕「ふじけん」は、一人の「キャリアコーチ」として、いろんな関連文献によく目を通すのですが、コーチングの定義としては、1992年にJohn Whitmore博士がまとめた本からの引用が最も一般的です。

コーチング(coaching)とは、「コーチとクライ アント(受講生)との関係の中で、個人の潜在能力を開放し、その人自身の能力を最大限に高める活動」である。

参考図書:”Coaching for performance”

日本ではまだまだ馴染みが少ない「コーチング」ですが、欧米では、特にリーダーシップ教育において盛んに研究されています。
そして、僕たち我究館がやっているような「グループでのメタ認知効果を最大活用した、自己分析と内的動機付けを促すコーチング」は、日本だとあまり体系化されていませんが、欧米ではけっこう一般的なんですよね。

ちなみに、日本では僕たちが30年前に作った「グループコーチング」という言葉が広がっていますが、欧米では学術用語としての「ピアコーチング」という言葉が用いられることが多いです。
海外の大学では、一般教養科目として非常にポピュラーな講義なんですよね。
例えば、ペンシルバニア大学ウォートン・スクールがやはり有名ですね(規模が大きい!)。
それに、ハーバード大学ケネディスクールでも当然のように取り入れられていますし、最近だと、ムーク(MOOC)という大規模公開オンライン講座の一つであるコーセラに、”Better Leader, Richer Life”という講座があって、これも面白そうです。

僕は日本で、「我究」がそのぐらい一般的なものになるよう、日々頑張っています!!

※ピア・コーチング(peer-coarching):
「リーダーと部下」/「教員と受講生」のみならず、同僚間でのコーチングをうまく活用することで、新しいことを始める人が恐れを克服できるよう力と励ましと知性を与えるコーチングメカニズム。メタ認知構造の構築と誘導で、同僚がコーチ役を務めてもプロのコーチと同じ様な学びの効果を発揮させ、クライアント(受講生)が責任を持って新たな方向へと進むよう導くコーチング形式。

【Well-beingという考え方】

我究館のグループコーチングが、その先に何を目指しているのか。
それは、受講生の皆さんの「Well-being」です。

「Well-being」って、何かご存じですか?
一般用語であり、学術用語でもあって、一つの定義に集約するのはなかなか難しいのですが、ひとまず広義では「人生の充実度が高い状態」「人生に納得がいっている状態」を意味します。

僕らは、これに僕ら自身の解釈を加えて、
「Well-beingとは、自分自身がどうすれば充実した人生を目指し、体感できるか、それを考える能力と余裕と環境がある状態」
であると考えています。

Well-beingは、「過程」の名称なのではないかと思うわけです。
なぜなら、人生には明確なゴールがなく、常に自分自身の最高に充実した状態を目指す旅だから。
「生き物としての死を迎える時にどんなことを振り返ることができるか」「それに納得できるか」の挑戦の旅ですね。
幸せになるために何をしたらいいか前向きに考えている時間を笑顔で真剣に過ごせている時間が、僕は幸せです。
Well‐being=充実した人生=幸せ、であるとするならば、我究館はこの時間を受講生に過ごしていただくことを目指しています。

僕がいつも思っていることは、我究館の現役生も卒業生も、日々幸せを感じているかどうかということです。
人生には日々色々なことがあり、「毎日幸せである必要はない」という考えもあるかもしれません。
ただ、僕は多くの人が日々幸せを感じられる状態であり続けられる人になって欲しいですし、これからもそんな人を育てることに挑戦し続けていきたいです。

【Well-beingな人ほど、必要とされる】

僕は、自分自身の納得のいく人生を過ごすには、まず「ありたい姿」をはっきりする必要があると思います。
「ありたい姿」を考えるうえで大事なことは「自分の本当にやりたいこと」を明確にすることです。
我究館の受講生は、30年以上の歴史を持つ独自の自己分析メソッドによって、「ありたい姿」や「自分の本当にやりたいこと」を見出し、言語化し、就職・転職活動に取り組んでいます。
しかし、自分のことを考えるうえでは「社会」と相対的に考える必要があり、社会を見つめ、研究する目をしっかり持たなくては、意思決定が自分勝手なものになってしまいます。
我究館での学びには、「我究」に加えて「社究」という過程があります。
「社究」とは、「社会について、企業について、良く知り、良く考える行為」のことです。
これにより、僕たちは自分自身と自身を取り巻く社会を相対化することができます。

これら全ての行程を通じて、Well-beingを追究している人は、当然社会から必要とされます。
そして、その良い状態を維持し、より良いものにしようと努力している人は、素敵な居場所を見つけ、試行錯誤の中で、自分も周りも幸せにしていきます。

僕もより頑張らなくては。


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