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【家を売る】思い出の詰まった家の価格

建築資材や土地価格の高騰による影響から、中古戸建て住宅の価格が上昇。思い出の詰まった家のお値段はいかに?、という話

去年9月に現在の新しい住まいに引っ越し、その後11年住んだ家を売りに出した。

築浅ということもあるが、事前に査定を出していた価格は思いのほか高く、その査定当時よりもさらに高騰した建築資材や土地価格により、査定額が上がるという結果となった。

最終的には希望価格そのまま、ぶっちゃけ11年前に購入した価格で家が売れてしまったのだ。しかも広告に掲載してたったの2週間で。

私の中では、11月に掲載開始した家は、不動産が一番動く1月~2月に希望価格から数百万下げたあたりで決着がつくと予想していたため、その売り抜けるスピードも価格の高さにも市場の熱気を感じずにはいられなかった。

家を新築した時期に関してもギリギリで運がよかったといえる。ウッドショックの影響で見積りから60万ほどのアップを強いられたが、おそらく私たちよりあとに建て始めた家に関してはそれどこじゃ済まなかっただろう。

半導体がらみの商品の遅延や制限も強まり、思うように家づくりが進んでいないと思われるのだ。

色々な意味でタイミングがよかったとしか言いようがないが、その家にまつわるすべての処理が昨日完了した。

買い主の方との残金決済を済ませ、手付金から引いた残りの代金を振り込む手続きが終わったのだ。そのほとんどが、新しい家の購入代金、住宅ローンに充てられるのだが、この2年弱の家にまつわるアクションがすべて完了したことに安堵した。

私も正直、生涯で家の購入を二度も経験するとは思ってもみなかったが、余裕があったわけではなく、市場の高騰による査定額と、今後のお金のシミュレーションで算盤を弾いたところ「あれ?行けんじゃね?」となっただけ。

売った家も生涯リフォームをしながら住むつもりだったもの。下の双子を妊娠したのを機に購入に踏み切ったのだ。それからの11年という期間は大変だったが、我が家にとっては一番密度の濃い時間だったのではないかと思うのだ。

その思い出も込みで考えると査定額は妥当だったかどうだか。その当時はまさか別の地(古い家から車で5分程度だが)に家を建てるなどとは思いもよらなかったが、新しい生活はすでに馴染み始めている。

私は子供たちに自立してもらいたいという気持ちから、実家に住めるのは25歳まで、というルールを設けている。子供たちには小さなころから刷り込んでいるため、各々なんとなくいつか家を追い出される、という強迫観念があるはずだ。

そうなる夫婦二人には少し持て余す今の家は平屋にでも建て替えたいというのが妻の希望である。

10年後はまだローンもガッツリ残っている、要はあと10年で今の稼ぎを数倍に増やせ!というありがたい発破であると捉え、住みは始めた自宅を見回し、終の棲家を妄想する生涯働きアリの私なのである。

世の中の状況や市場をうまく捉えると、思いもよらない行動が可能になる


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