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52歳、ITパスポート試験に挑戦する

本日、ITパスポート試験に挑戦する。
52歳の僕は、昨夏、ITに強くなろうと試験を受けることを思い立つ。

きっかけは以前の職場で若い社員に、馬鹿にされたことだ。
おっさん、そんなことも知らないのか。
また、そんなことまで聞いてくるのか。
自分でやれよ。
馬鹿じゃねえの!とは言われないが、あきらかに軽蔑された日々を送っていたことを痛感していた日々を過ごしていたのだ。

なんとかしなければ、と思いつつも、何もできず。
その後、半年間、挫折したまま、テキストは書棚の奥にしまわれたままだった。

今年の3月に職場を異動となり、少し暇ができたのをきかけに、再び、やる気を取り直して4ヶ月。
テキストは5回以上読み、過去問6年分を3回解いた。そしてキーワードをひたすら復習した。

久しぶりの試験だ。

会場に集まった受験者はおよそ20名。ほぼ20代の若者で占められた。中に高校生くらいの少女もいた。おじさんは僕を含めて2名だ。

いやあ、ワクワクする。
こんなに若い人と一緒に挑戦できるなんて、何だかうれしくなってきた。

試験会場に入ると、試験の机はブースで仕切られており、目の前にはPCがある。周囲はITおたくっぽい若者ばかりだ。
天井には1人に1つ監視カメラが設置されており、カンニング完全防止の対策がされている。

試験時間は2時間だ。2時間集中する、ということが52歳の僕にとって、どれほどのものか。まず、試験問題がなかなか頭に入ってこない。
しかし、力を振り絞って、僕は集中した。
まるで、中学生が高校受験にむかうように。ドキドキしながら。

本来は中学生程度の数学の力で解ける、データ転送速度の計算に手間取る。
プログラムの式を埋めるのはお手上げ。とばす。
そうして、なんとか最後までたどり着く。

この試験のよいところは、自信の無い問題には、チェックボックスにチェックしておき、後からその問題を見直すことが簡単にできることだ。
PCへの入力だから、100問すべての回答を一気に確認して、気になる問題だけ素早く再度考えることができる。

合格ラインは総合評価点 で600点以上、ストラテジ系 マネジメント系 テクノロジ系の各科目で3割以上とることだ。

最後に、試験終了ボタンを自分で押すと、即座に採点され、点数がPC画面に出るのもよい。

結果は総合で770点、いずれも3割以上あり、合格を確信した。
正式には後日通知がくるが、「やった!」という気持ちだった。
1時間55分、渾身の力を使い果たした。

これでセカンドキャリアが楽にすごせれば言うことはないのだが、そんな筈はないだろう。

しかし、それでもいい。
資格に意味があろうが、なかろうが、よいのだ。

大事なことはこの達成感。久しぶりに勉強に向かった自分を自分で褒めたい。
あの馬鹿にされた、失われた2年間が取り戻せる訳ではないが、心の中では「このやろう、見たか!」という気持ちだった。

誰も褒めてくれなければ、自分で自分を褒めればよいのだ。
という訳でテラスで風にあたりながらの至福のビール。

ホワイトラーメンと伊ビール

イタリアンの店で頼んだのは、ソフトクリームと塩をベースとしたおつゆに、こしの強い冷やし麺をからめたホワイトラーメン。ラーメンの上には、なななな、なんと生ハムがのっている!!
そしてイタリアのビール、モレッティ。

冷やしラーメンとイタリアンビールという奇妙な組み合わせ。
これが何とも合うのだ。

実に美味だ!

この4ヶ月、時々休みながらも勉強を続け、合格を勝ち取った自分を褒めるには充分なご褒美であった。

まだまだ頑張るぞ!52歳、自分を馬鹿にした若者IT社員よ、いつか見てろよ!



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