ギョーカイと常識

広末涼子の不倫がニュースを賑わしている。
テレビを見ないのでネットニュースの見出しくらいしか見ていないが、なんで芸能人の不倫であんなに盛り上がるのか不思議だ。

こち亀のアイドル論ではないが、そもそも芸能人という人たちに一般常識や自分たちと同じような価値観を期待するほうがおかしいような気がする。
一芸があるにしたって突き抜けていないと売れないだろうし、ルックスでスカウトされたとかであればなおさらだ。別に学業が全てというわけではないが、身近な同級生などで(広義の)芸能界を志望するような人を考えてみると分かるだろう。

もちろん才色兼備な人もいるし、多分野で活躍する人もいるにはいるが、一般的な感覚で同列に考えるのは違うというものだ。
ガッキーや星野源の飾らない感じが好きであっても、実際のところがイメージ通りかなど知る由もない。

まして芸人やミュージシャンは芸や音楽で評価されるのであって、専門的な問題や政治的な話に浅はかなコメントをしている例は枚挙に暇がないし、報道番組()やニュースのコメントでまともな識者なら慎重に答えるところで薄っぺらい持論を展開しているのもよく見かける。政界進出した元芸能人なんて大方が目も当てられないだろう。
医者よりみのもんたを信用するのと大して変わらない。

話がそれたが、要するに芸能界という業界自体がそういう体質なのだろう。
不倫だなんだの問題にせよ、ジャニーズの性被害問題にせよ、今どきのまともな感覚なら自浄作用が働きそうなものだが、当人にそのような意識がなかったり、芸の肥やしのように正当化されるということではないか。
綺麗事を言ったところで結局のところ視聴者が求めるものを作っている、とも言えるかもしれない。

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