【エッセイ】〇〇の割りによく書けてる【PTSD患者のエッセイ】

こんな評価、お見かけしました。

努力を評価する……という表現と思います。でも努力は、当たり前のもので……。

私は……

PTSDで上手く書けない(私の読みたいものが)。

です、が、
話をまとめられたら、

『PTSDの割りによく書けてる』

て、いうことに、なるのでしょうか。

個人的な思い出がよぎります。がんばってお話をしたところ、相手の返事は、こうでした。

『オマエ病気だPTSDだ言うクセにしゃべれてるやないか!』

…………非常にショックでした。

普通に喋ろう、努力して伝えよう、と、するだけで。詐病を疑われます、わたしは……。

これで小説を書いても……

『PTSD患者の割りによく書けてる』

すら、声をかけられず、

『詐病をしているのではないか』

と、わたしは、疑われる気がします。
とても……とても、虚しい、ハードルに感じました。

右を見ても、ひだりも、上も下も後ろも前も、どこを向いても味方はいない。1人だけの闘病です。今。ひしひし、悪化する、コントロールできないショック症状に追われる今、闘病したところで……、

なんて

つい、後ろ向きになってしまう、湿気った雨と桜の終わった春です。


END.

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