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『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』

<解説>
スティーブン・スピルバーグ監督が、レオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスの共演で描いたクライムドラマ。実在の詐欺師フランク・アバグネイルをモデルに、パイロットや医師になりすまして巨額の詐欺を働いた若き天才詐欺師と、彼を追うFBI捜査官が繰り広げる追跡劇を軽妙なタッチで描く。1960年代。高校生のフランクは両親の離婚をきっかけに家を飛び出し、生活のため小切手詐欺に手を染めるがなかなか上手くいかない。ある時、パイロットになりすませば簡単に人を騙せることに気づいた彼は、各地を飛び回りながら小切手の偽造を繰り返すように。やがて、FBIのベテラン捜査官ハンラティが捜査に乗り出す。フランクの父をクリストファー・ウォーケンが演じ、アカデミー助演男優賞にノミネートされた。
2002年製作/141分/アメリカ
原題:Catch Me If You Can
配給:UIP


もう20年前に公開された映画なんですね。
時間の流れの速さに感慨深くなってしまいました。

この映画は映画館で観たことがあって、当時のディカプリオは日本でもアイドルのような人気がありました。
実際の事件を元にしていて、私はこういった作品が大好きです。

パンアメリカン航空のパイロットや医師、弁護士に偽装し(弁護士の資格は本当に取得した)、1960年代に世界各地で小切手偽造事件を起こし「天才詐欺師」と言われたフランク・W・アバグネイル・Jr(レオナルド・ディカプリオ)と、彼を追うFBI捜査官カール・ハンラティ(トム・ハンクス)の姿を、痛快かつ人間味豊かに描く。
なお、トム・ハンクス演じるFBI捜査官カール・ハンラティは実在の人物ではなく、彼を追い、また更生の手を差し伸べた複数の人物をモデルとした創作である。
なお、トム・ハンクス演じるFBI捜査官カール・ハンラティは実在の人物ではなく、彼を追い、また更生の手を差し伸べた複数の人物をモデルとした創作である。
アバグネイルは21歳で逮捕され刑に服した後、その才能を生かして詐欺防止を中心とした金融コンサルタント会社を設立。世界中に多くの顧客を抱え大成功している。

印象深かったのは、ディカプリオ扮するアバグネイルと、トム・ハンクス扮するカールが、クリスマスの夜、電話で会話をする場面。
カールは離婚歴があり独身。
アバグネイルも両親の離婚をきっかけに家出して以来逃走の日々で、心を開いて話をする相手がなく殺伐としていた。
追うものと追われるものでありながら、心の中から消すことができない孤独を曝け出せるのも、真実を知っているカールだけ。

両親の離婚が無かったら、父親の事業の失敗が無ければ、アバグネイルは普通に成功していたのではないかと思う。
パイロットや医者に成りすます度胸と、実際に弁護士資格を実力で取得できた頭脳とを持ち合わせていて、同時に危機回避能力にもたけている。
そうした才能が逮捕後に政府から認められたのも、なんだか人生の面白いところ。
離婚した両親と、もう一度幸せな家族としてやり直したい一心で詐欺を重ねてきたアバグネイルでしたが、逮捕された後FBIの協力者となり、結婚して3人の子どもにも恵まれ、念願の家族を手に入れることが出来たそうです。



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