もう20年前に公開された映画なんですね。
時間の流れの速さに感慨深くなってしまいました。
この映画は映画館で観たことがあって、当時のディカプリオは日本でもアイドルのような人気がありました。
実際の事件を元にしていて、私はこういった作品が大好きです。
印象深かったのは、ディカプリオ扮するアバグネイルと、トム・ハンクス扮するカールが、クリスマスの夜、電話で会話をする場面。
カールは離婚歴があり独身。
アバグネイルも両親の離婚をきっかけに家出して以来逃走の日々で、心を開いて話をする相手がなく殺伐としていた。
追うものと追われるものでありながら、心の中から消すことができない孤独を曝け出せるのも、真実を知っているカールだけ。
両親の離婚が無かったら、父親の事業の失敗が無ければ、アバグネイルは普通に成功していたのではないかと思う。
パイロットや医者に成りすます度胸と、実際に弁護士資格を実力で取得できた頭脳とを持ち合わせていて、同時に危機回避能力にもたけている。
そうした才能が逮捕後に政府から認められたのも、なんだか人生の面白いところ。
離婚した両親と、もう一度幸せな家族としてやり直したい一心で詐欺を重ねてきたアバグネイルでしたが、逮捕された後FBIの協力者となり、結婚して3人の子どもにも恵まれ、念願の家族を手に入れることが出来たそうです。