現実逃避(#シロクマ文芸部)
青写真はこうだ。
まず小説を書くことから始める。
いつもはダメダメなイケてない青年を主人公に、ゲームのような冒険物語を考えた。今時流行りの転生ものは避けて、スターウォーズのようなスペースバトルにしよう。
この小説がSNS界隈で話題になり、運良くメディアに取り上げられ、自費出版するはずだったのが、大手出版社から声がかかり、重版を繰り返す大ヒットとなる。そしてこれがテレビドラマになり、続編として映画も上映される。俳優陣も豪華メンバーだ。遂には日本アカデミー賞をかっさらい、日本を代表する作品にまで成長する。
な~んて、こんな都合の良過ぎるサクセスストーリーの実現の可能性は、0に等しい。でも運の良い奴というのは100年に一度くらいの頻度で世の中に現れるものだ。
それが私だったとしたら、どうなる?
「あ~あ、ミリオンセラー作家になれたらな~ ゴロゴロ~ゴロゴロ~」
お笑いコンビずんの飯尾さんのギャグように、平日の昼間から現実逃避の妄想を繰り広げ、リビングで猫たちと一緒に、日がな一日ゴロゴロしているだけの平民なのであった(笑)
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