見出し画像

2022年4月17日(日) TITANE/チタン

目覚ましをかけない日はよく寝れるので、今日はぐっすりと寝て起きたらお昼だ。今日は体調がよければ「TITANE」を見に行くぞ、と昨夜から決めていたので、すぐに準備をし有楽町へ。

お昼ははなまるうどんでサラダうどん、もはや美味しいとは全く思わないのだがビールばかり飲んでいる身体にせめて野菜をという贖罪の気持ちで食べている。しかしほとんど油のかたまりのような野菜かき揚げを食べるし、むしろネガティブインパクトの方が大きい気もする。

最近はカフェインをとらねば目が覚めない感じが続いていて、だからお気に入りの銀座ファイブのスタバでアイスコーヒー。すると一気に覚醒して、ポモドーロ的に仕事をして、ずいぶん集中できた。

14:50の回の「TITANE」を見ようと、ヒューマントラストシネマに向かうとなんと満席の文字。はなまるうどんなんて食べてないで、先にチケット買いに行けばよかった…と思いつつ、このまま帰るのも癪なので17時の回を株主優待券で購入(というか無料だが)し、今度はマロニエゲートのスタバへ。

マロニエゲートのスタバのお客さん全員美しい女性ばかりで、まるで「女子高生に殺されたい」のそんな可愛い女子高生ばかりの学校ないでしょみたいな空間になっていて、銀座の女性の美しさはもうエクスポネンシャルカーブを描きすぎだし、もはや飽和気味でこわい。このまま韓国みたいになっていくのだろうか。

さて2時間くらいまた集中して仕事をし、「TITANE」。先週末も観ようとしてやめたので三度目の正直。最前列。ヒューマントラストシネマ有楽町の最前列は適度な首位置で快適。

日記を書き始めて批評づいてるので「TITANE」はカーショーのシーンで映画分析しようという気持ちが湧いてくる。カーショーという客は男性ばかり・いまだに水着のような姿の女性を配置し踊らせるという時代錯誤な空間で、富裕層の男性客がほとんど故になんとか許されているような場所で、ああ車は男性性の象徴なのね、と知った顔をしてみたが、そんな浅はかな批評なんて全部わかってましたよとばかりに、カー(と)セックスするという展開に呆気に取られてしまう。

たとえば男性/女性のジェンダー論や暴力性(男性の暴力性に圧倒されるかと思いきや、むしろ女性の暴力性がそれを上回る瞬間が幾度も描かれる)、消防士/火/オイル、女性の男性化と、親子/母性を取り戻していく描き方など、わかりやすいシンボルが散りばめられ、というレベルですらない、「シンボルだらけ」で、映画批評家ホイホイというか、そういう気持ちでつい臨みたくなってしまうが、それを嘲笑うかのように、すぐに裏切られてしまう。

シネフィル?知らねーな全部グチャ混ぜにして丼ぶりで出してやりますわ、というジュリア・デュクルノーの笑みが頭に浮かんでみせる。

ずいぶん楽しい映画体験で、同時に先週体調悪いときに観なくてよかったわと思ってニコニコしながら映画館を出て、北千住に行くか迷う。迷った上で今日は満足したのでおうちへ帰宅。

2022年は映画不作だなと思っていたが、4月に入って状況は打って変わり変わり、「アネット」「TITANE」と年間ベスト級作品(アネットはオールタイム・ベスト入れた)がつづくし、これは過去映画だが「ベイビーわるきゅーれ」「黄龍の村」も大満足だし、ここにきて一気に映画ライフが充実してくる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?