サイバー偽善者

必殺仕事サボり人です。 https://www.instagram.com/chypo…

サイバー偽善者

必殺仕事サボり人です。 https://www.instagram.com/chyponew/

最近の記事

それぞれ特異な身体(日記)

昨日このような日記を書いた。ここに書かれたことについて、もう少し考えてみようと思う。(ちなみにいまは電車の中。2時間半かけて、千葉県の某所へ向かっている。) 昨日の私が書いた日記を読むと、自分が満員電車の中で体験したことと、『宝石の国』についての思考が同時に展開しているように読める。つまり、宝石たちの「からだ」のことについて、それを人間の「からだ」の比喩として考えている。あるいはまた反対に、人間の「からだ」をフォスフォフィライトたち宝石の「からだ」の比喩として考えている。

    • それぞれ硬度の違うからだ(日記)

      新宿駅、出発を待つ電車の中、私の前に立っている彼女が青い顔をしていた。 それを見た私はなぜかふと『宝石の国』のことを考えている。そこに住む彼らは宝石のからだを持っていて、それぞれ硬度が違う。同じくらいの硬度を持った者同士なら触れ合うことができるが、あまりにも硬度に差がある者同士——例えば硬度3半のフォスフォフィライトと硬度10のダイヤモンド——が触れ合うと、硬度の低い方はからだが割れてしまう。 私が住んでいる世界にも似たところがあると思う。彼女のからだは私ほど頑丈ではない

      • 4月14日 森へ散歩(写真)

        • 春と子ら(日記と短歌)

          動けなくなってしまった。ご飯を作らなければならないのにもう夜の10時半だ。最悪ご飯は作らなくても溜まった食器を洗わなければならない。 杉田俊介氏のうつ病の実感を綴った投稿を思い出してしまった。そして同時に『ゴドーを待ちながら』のことを思った。ある種の霊性みたいなものが失われてしまったように感じる。持っているときは持っていることを知らず、失って初めて知るなにか。それが再び現れると信じて待っている。いや、私はそれが現れると本当に信じている。それはあると知らなければあり、ないと知

        それぞれ特異な身体(日記)

          小雨の日は優柔不断が爆発してしまう(日記と短歌)

          猫がみゃーみゃー啼いております。仕事から帰ってきた直後はかまってくれと騒がしい。一生懸命啼きながらおれの周りをうろうろしては肘やら背中に小さな頭突きをしてくる。かと思えばおれの正面にちょこんと座り、こちらの顔を見つめて小さくみゃあと啼いたり、膝に無理やりよじ登ろうとしたりしてくる。 おれは最近買ったばかりのセラミックファンヒーターの前で足先を暖めている。猫があんまりうるさいので抱きかかえてごしごしと撫でてやった。去り際におれの膝の上でバランスを取ろうとして猫が踏ん張ったとき

          小雨の日は優柔不断が爆発してしまう(日記と短歌)

          空気吸いにいこう(写真と短歌)

          空気吸いに行こう、とドアを開けて息つぎをするきみ サンダルのわたし おつとめ品ジャムをいっぱい買い込んでしばらく生きる約束をする 春嵐 わたしを知らない人たちはわたしに興味ないという安心 松の木の下を通ればぬるい夕べ 若いカラスのださい鳴き声 きみはもう他の誰かのことを好きにはなれないね。そうだといいね。

          空気吸いにいこう(写真と短歌)

          身体にまつわる実験

          取り止めもないことを書くけど、どういう身体を持ちたいか、と考えるとき、いろいろな人の身体が思い浮かぶ。例えば村上春樹だ。彼は毎日10キロ走り、毎日原稿用紙10枚ぶん文章を書く。ただ継続すること、継続に特化した身体を作り続けること、それが最も遠くへ行く秘訣だと考えているかのように思える。 またあるいはHisashi Watanabe。彼は倒立家を自称し、ひたすら倒立を極め続けている。Twitterで彼の映像が流れてくると、つい釘付けになってしまう。人間の身体が「こう」なるんだ

          身体にまつわる実験

          午後休み・遠心力(日記と短歌)

          昼時だがもう帰る。最後にちょっと仕事してるふりしておこうと思って編集ソフトを開いたら、こういう時に限ってなぜか作業が捗る。 職場でかかっているSpotifyで藤井風の「燃えよ」が流れてきた。「明日なんか来ると思わずに燃えよ」という言葉が妙に耳に残った。 帰りにパン屋へ寄っていく。自宅からそう遠くないここのパン屋はかなり気に入っているのだけど、平日の帰りの時刻はもうみんな売り切れてしまっているので、土日によく買っている。今日みたいにサボって途中で帰ってきた日は、店の前を通る

          午後休み・遠心力(日記と短歌)

          3月26日(日記と短歌)

          昨日、仕事の都合で地鎮祭に参加した。実は結構よく地鎮祭に出席することがある。業務内容に宗教行事が含まれていることはどう考えても時代錯誤だし、今後移民などの関連で問題になっていくような気がするのだが、それはともかく、私は儀式のあの静謐な空気が割と好きだ。はじめに「修祓」で参加者のお祓いをしたあと、「降神の儀」で神主が「んおおお〜〜〜〜〜ぉ」と声をあげて神様を呼び寄せる。場の空気がひしっと引き締まるような感じがする。 何度も参加していると、神主にもいろいろ個性があることがわかっ

          3月26日(日記と短歌)

          「環境」 例えば 真空

          ... 光の三原色のまじわることなく回転する その中に生まれる白色の あるときはつねにあり ないときはどこにもない その 白 ... ... 例えば些細な物事に愚痴を言う人について、こちらが細かいなあと思うようなことでも、相手にとっては見えている解像度やレイヤーが違っているので、話してるレベルがちげーんだよタコみたいなことはまあよくあるのだが、そうではなくてそもそも、要は世の中で、なぜ誰も彼も、必要なおしゃべりか? と思うようなことしか言っていないのか、どい

          「環境」 例えば 真空

          毒のんで鬱なおす

          ちゃんと日記を書こう。話はそれからです。この文章の書き方っていうのは、自分に言い聞かせるように書いているんです。その行為が、語る自己と聞かされる自己、主体と客体へと自己を分断する。行為の前には境界は曖昧だったものが、行為によって、関係性を規定される。 地に足つけるのヤメロ。地に足つけるのヤメロ。解き放て。別の誰かがついてくるような感じ。 体の私秘性を開かれた場所に変えること。無料で誰でも立ち入ることのできる場所へ。 言い過ぎないようにしよう。細かいことを言い過ぎない。比

          毒のんで鬱なおす

          弔辞

          2024.03.19 新宿行きの電車に乗って本を読んでいたらポケットの中で携帯が振動した。母からのメールだった。シンジが死んだ、と書かれていた。シンジとは中学のときお世話になっていた塾の先生の名前だ。 シンジは一人きりで中学生向けの個人塾を経営していた。正確な年齢を知らないが、わたしが中三の頃に彼は三十歳前後だったと思う。当時から、みんな彼のことをシンジと名前で呼んでいた。 わたしは中学を卒業してからほとんど顔を出していなかったし、今では地元を離れてしまったので、もうそ

          躁のパワー・つねに予期せぬ方角からやってくる

          暖かくなってきてだんだん元気になってきたのでまたなにか活動をはじめたい。なにをしようかな。とりあえず日記だ。文章の書き方を思い出そう。文章は頭で書くものではなく、体で書くものだ。どういうふうに体を使っていたか思い出そう。 とりあえず普通に近況でも書く。 はじめての確定申告を終わらせた。俺は給与所得者だけど、昨年は副業で少しだけ収入があったのと、寄付金控除をしたかったのでe-Taxに挑戦した。手続きのたぐいはなによりも苦手だし、昨今の裏金問題の報道を見るに本当は俺だって確定

          躁のパワー・つねに予期せぬ方角からやってくる

          日記 急須をもらったこと バイクを買ったこと 龍が如く8をやったこと

          心がざわつく。ゆきどけみずゆきどけみず。日記でも書いてみる。日記でも書いてみようと思うときが増えた。でもなかなか書かなかった。億劫さに勝てない。生きることは億劫である。すべてが億劫である。 最近よくお茶を飲んでいる。良い急須を探しているとあちこちで言って回っていたら彼女の母親が良い急須と湯呑みをくれた。それから毎日ほうじ茶を飲んでいる。マグカップにティーバッグで淹れて飲むよりも、小さな湯呑みで飲むお茶は美味しい。この大きさがちょうど「もう一杯」を誘発するのだ、と彼女が分析し

          日記 急須をもらったこと バイクを買ったこと 龍が如く8をやったこと

          忘れるための日々

          何もできなくなったとき、前に立ち上がれた方法では立ち上がれない。同じ展開を期待している時点で、それを初めて経験した時とは決定的に違ってしまっているから。来るべきものはそれをまったく予期していないときにのみ来る。だから私が心待ちにしているそれをどこまでも信じ、しかもそのこと自体を忘れ去らなければならない。 忘れるための日々。忘れたことを忘れ、何かを忘れたことに気がついても、それが何なのか思い出せなくなるまでの、その時間が記憶を洗い清める。過去は、遠くにあるということは、すべてを

          忘れるための日々

          MV制作をした日記

          ということで、こちらの曲の作詞とMVの撮影・編集をしました。 音楽はeuhさん。(Twitter:@UraErino) たまたま夜遅くまで眠れずにTwitterしてた日に、euhさんもタイムラインにいて、曲でも作ろうか、ってなって、ばばばってイメージを書いて送った。メッセージでやりとりしているうちに頭の中ですぐ形になってきて、1時間くらいで歌詞が固まって、すると彼は翌朝すぐそれを曲にしてギターで弾き語りしたものを送ってきてくれた。 その、言葉が音楽になった瞬間が一番衝撃

          MV制作をした日記