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プーチンはケンカの引き際を見誤った

まあウクライナ情勢がひどいことになっている。

これは泥沼化待ったなしだ、恐らくあと5年はダラダラと続けるだろう。

プーチンもこの様子では引くに引けなくなっている。

一言で言えばつまらないにらみ合いを延々と続けて、振り上げた拳を振り下ろせないようになっているのだ。

相手をなめ過ぎていた、自分が若く勢いがあったころの時代を忘れられないでいるのだ。

わかりやすく言おう。


プーチンは負けたのだ。


そりゃもうプーチンは60過ぎである。

たいしてゼレンスキーはまだ40代だ。

まだまだこれから勢いにのぼっていくばかりだ。

そんな若造相手にプーチンは負けたのだ。

ゼレンスキーを美化しすぎるわけではないが、彼はSNSやメディアの使い方が一流なのだ。

その使い方がうますぎる。


逆にちょっと怖くなってきてしまうぐらいだ。



東欧というリスクばかりしかない地域に生まれてきた彼がダークサイドに呑まれないか心配である。

話をプーチンに戻そう。

今回もしも仮にウクライナを制圧できたとしても失うものが多すぎる。

喧嘩というものは、大体のところやって利益があるか否かということが大事になる。

今回ウクライナを手に入れたとしても、プーチンが過去に持っていた名声やマッチョなアイコンとしての象徴、あるいはロシアのソフトパワーその全てを失ったことになるのだ。

ドル決済もできなくなっていくそんなロシアはおそらく今後中国の言いなりになっていくだろう。

だって人民元しか使えないのだ。

とそうなれば、天下の石油天然ガスの利権も中国に奪われ干上がっていくのは明白だ。

今回のケンカでプーチンは得る物が少ない。

プーチンだけではないロシア全体をみても得る物はない。


収穫はゼロなのだ。


なぜそんなことをしたのか、まあそれは置いておいて個人的な希望観測で話をさせてもらうが、俺はプーチンやロシアにはある程度大国のままでいてほしかった。

というのも、その存在そのものが中国に対する牽制になっていた節があった。

恐らく、今後ロシアと中国はその関係が横と横から上と下になるだろう。

そうなると中国はもう止められなくなるだろう。

天然資源を手に入れた中国を止めることはもうアメリカにも不可能になるかもしれない。

それどころかユーラシア全体にモンゴル帝国以上の経済規模を持った恐怖の大帝国が誕生することになるのだ。

もしも、バイデンやアメリカが「ロシアやっつけたぜ!ざまあみろ」で喜んでいるならそれはゴキゲンにもほどがあるだろう。

俺はロシアよりも中国のほうが国際秩序に害を及ぼす存在になると思っているしみんなもそう思っているだろう。

ロシアと違って中国に経済制裁なんて企業家たちが喜んでできるとも思えないしね…。











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