寝る前に「風と共に去りぬ」について…
アメリカで起きている暴動騒動、1部情報ではとうとうシアトルが占拠されたというニュースも流れている。
これについてはまた別の機会にちょっと考察して、それと便乗した映画レビューを考えているのでこうご期待。
そんな中、名作「風と共に去りぬ」が配信停止になるのではないかという嫌なニュースが流れてきた。
どうやら描かれている黒人の描写が差別描写でアウトであるからだそうだ。
さあ、そんな中こんな風に思ってる御仁もおるんじゃないか
「風と共に去りぬ」って何????
まあ、そんな人もいると思うので「風と共に去りぬ」についてやや短めながら簡素的にレビューしていこうと思う。
あらすじはチョー簡単に書くと・・・
部隊は南北戦争、南部に住むお嬢様のスカーレットは謎の多い紳士バトラーと出会う。
彼女には好きな男性がいたが、バトラーのことが気になって次第に恋に落ちていく。
そんな二人をやがて戦火が待ち受けているのであった・・・・。
様々な不幸にめげないスカーレットの強さ、女性の強さと人生を描いている。
という内容だ。
どうだろう、話はシンプルだ?
とはいえ一人の人生を描いてるので上映時間は4時間近くもある・・・・。
でもね、このシンプルなストーリーの中に多くのドラマが隠れているのがいいんだよ。
ってなわけで、出来に関してはすげーいい。
間違いなく名作だ。
戦争という無情な狂気に左右されつつも強く生きる女の気高さ強さ高潔さを描いて壮大なスペクタクル巨編であり、今のポリコレ臭い映画とは違い真正面からアメリカを信じ愛していた人間が作った映画なのだな…と感心させられる。
これに比べて今のハリウッド映画ときたら…とグチグチ書いてしまうところだが、皆さんお気になるだろう。
問題になってる黒人の描写はどんなもんだろうか。
これである。
?????
これの何が問題なんだろうか???
そう思った方はいるのではないだろうか、問題になってるブラックフェイスでもないし、南北戦争を描いた内容なら黒人のメイドがいるぐらい史実に忠実じゃねーか…そうおもいになるだろう。
実は本作に出てくる黒人のメイド「マミー」は楽しく奴隷生活を満喫している姿がNGだそうです。
なるほどねえ、でもそれって所詮…お気持ちの問題じゃない???
こんなこといっちゃなんだけど、嫌なら見なけりゃいいじゃない。
南北戦争のしかも南軍から描いた話なんだから白人優越主義な内容になるのは仕方ないことじゃないか。
それをぐちぐちいうのは土台おかしな話である。
本作をみればわかるが、「マミー」を代表した黒人たちのキャラクターは実に魅力的で人間臭く相手が白人であろうとズケズケと物を言い、論破する強さを見せている。
実は俺もこの映画で1番好きなキャラクターは黒人メイドのマミーである。
マミーはスカーレットにとって部下であり従者であるが、同時に親友であり母親のような存在である。
マミーもスカーレットのことを娘のように口うるさく叱りながら暖かく見守っていく。
そんな二人が戦争に巻き込まれたり、身内が死んで行ったりしながらもよりそうその姿に俺は涙が禁じ得ない。
意外と奴隷というが、本当は厳しい上下関係ではなくどこかでお互いをけん制し合ったりするようなこんな薄皮一枚の関係ではなかったのではないだろうかという感じがあったりする。
個人的には大事な映画の一つであり、これを失うということは映画の歴史を失うことになるのでぜひやめてほしい。
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