最近のメニューより

画像1 くるみの味がする、とはコクがあって美味しい食べ物をほめたたえる表現。私の地元花巻あたりでは、おばあちゃん達はくるみの味がして美味しいねぇと、顔をほころばせながら持ち寄ったおやつやおかずを食べる。冠婚葬祭の時も仕出し屋さんのご馳走の半分は大事に持ち帰って家族にお土産にする。その場でいただくのは、お重にパンパンに詰めて持ち寄った、ご自慢のおもてなし料理。だから皆さん大荷物で、自分や子供や夫の身支度もあるというのに、ご馳走まで用意して。すごいことだ。写真はくるみをすって砂糖、醤油、ほうれん草とあえたもの。
画像2 フルーツが入った料理が子供の頃は苦手だった。酢の物のみかん、サラダのりんご、酢豚やハンバーグのパイナップル…。スーパーに並んでいる時、ふと隣の人のカゴを見ると、大人はみんなフルーツをカゴに入れていて、大人ってフルーツ好きだよね、と思っていた。お菓子の方が好きだった、子供の頃。30過ぎたくらいから、チョコレートなどのお菓子をあまり食べなくなって、代わりにフルーツのそのままの甘さや酸味やみずみずしさが嬉しいと感じるようになった。今真っ盛りのいちごで、白和えにしたら、大正解。お酒にも合う。

おいでくださりありがとうございます。 不器用な料理人、たぬき女将が季節の食材、料理、方言にまつわるよもやま話を綴っています。おまけレシピもありますよ。