いそいそと山葵を丸ごと食べつくす〜今月の東北食べる通信〜

画像1 綺麗。そして、立派!!今回の【東北食べる通信】は山形県東根市の佐藤さんの作ったわさび。根っこ(ここがわさびの本体)から葉っぱまで丸ごと畑から直送されました。そのままでもさわやかなわさびの香りが漂っています。わさび大好物の私はいそいそと調理開始。岩手の遠野の宮守も良質なわさびの産地だけど、さて、山形のわさびはなんじょだべな。
画像2 まずはさっと茹でたわさびの葉っぱを刻んで、冷たいぶっかけうどんにトッピング。優しくすりおろしたわさびと共に。本わさびはクリーミーで香り高く、爽やかな辛み(控えめ)で甘みすら感じられる。一方、わさびの葉っぱはまだアク抜きがうまくいっていないのか、辛みはあるけど、苦味えぐみも出ている。
画像3 茎わさびの出汁醤油漬け(山形ではふすべ醤油漬けという)が沢山あることの嬉しさよ。茎わさびを適当に切り、塩をまぶし、熱湯をさっとかけ、熱いまま密封して、自然と冷めるまでおいておく。冷めたら、余分な水滴を拭き、出汁醤油やめんつゆなどをひたひたに注いで、冷蔵庫で一晩。次の日には、目が飛び出るような爽やかで刺激的な辛みの茎わさびの醤油漬けが出来上がっている。おつまみに最高だし、ご飯が進んで困ってしまう。
画像4 茹でた豚肉とばっけ味噌(ふきのとうみそ)をのせたおむすびをわさびの葉っぱでくるんで。好きな食べ物は『おにぎりー!!!』の私。この朝ごはんが食べたくて、最近、張り切って早起きしてしまう。美味しい朝ごはんが待ってるって幸せだこと。
画像5 ワカメご飯で酢飯を作り、芯にわさびの茎を入れ、大葉で巻いたナミダ巻き。大葉がうまくくっつかずにぶかぶかですが、これもご愛嬌。巻き寿司は苦手で、いつも芯が真ん中より少しずつずれちゃう。今書いてて思いついた!鯖の押し寿司とかにもわさびの葉っぱや茎が合いそう。さっそく今度作ってみよう。美味しいわさびに胸躍る。感激の涙のナミダ巻き。
画像6 そしてメスティンで和風わさびパスタまで作ってしまった。味付けは、茎わさびの醤油漬けのタレと、刻んだ茎わさび、薬味野菜、菜種油。少ない野菜だけでこんなに美味い。
画像7 毎月、一人の生産者さんにフォーカスした食べ物付きの冊子が届く。『食の向こうに、人がいる。』普段何気なく頂いている食べ物には、生産者さんの熱い想いや作られた土地の歴史や現場の苦労がみっちり詰まっているのだ。生産者さんの顔や想いを知って食べると、その美味しさも格別。

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