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『小説家を見つけたら』2000年 映画 BS NHK

「さて君の先生の話に戻ろう。こういう文章は悪い。こう書くな  と?」
「それも偉そうに」とジャマールは付け加える。
「いい文章が書けることを示せ。自分のために書く文章は、人に見せるための文章に優る。」小説家は言い切る。

タイプライターの前に座る。
「始めろ」
「何を」
「書くんだ」
「あんたは?」
「書いてる。君も同じようにタイプライターのキーをたたけ」

「問題でも?」
「考えてる」
「考えるな。考えるのは後だ」
ひたすらタイプライターの音が響く
「第一章はハートで書く」「リライトには頭を使う」「文章を書くときには頭を使わず考えずに書くこと」

 次に小説家は、引き出しから原稿を取り出しジャマールに手渡す。
「タイプの単調なリズムで、1ページから次のページに進む」「自分の言葉が浮かび始めたらそれをタイプする」

戸惑い勝ちなタイプの音に「もっと真剣に叩け」と怒鳴られながら。少しずつ続く音に「いいぞ」と背中を押されながら。こうしてジャマールは小説家に小説の書き方を学び始める。

次の見せ場は、先生がジャマールの文章を誉めなかったことから、小説家がジャマールに警告する。苦い挫折を味わった教師は危険だと。優れているか  でなければ  非常に危険だと。

心に残したい場面をそのまま記録したけど、あとは、「ブロンクスの黒人少年には文章の才能があると信じられない人もいる・・・」「至福のときを知っているか?第一稿を書き上げ自分で読み返すときだ」など。

ショーン・コネリーの名前に見覚えがあり、録画しておいた映画。特に真似から始まり、次第に自分の想いをタイプライターの音にのせて文字に変換し、文章に吐露していくところが好きだ。真似ぶ /まなぶ/  学ぶ  『学ぶは真似ぶから始まる』楽して成果は得られない。

(参考)
インスパイア:創作のきっかけ
盗作:パクり
パロディ:笑いにする
オマージュ:敬意
アイデア:表現
盗用、剽窃、知的財産権、著作権
「引用文献あるか」根拠の有無(朝日新聞)


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