見出し画像

機動戦士ガンダム SEED FREEDOM 感想memo

機動戦士ガンダム SEED FREEDOM(2024年)
上映時間:124分
監督:福田己津央

<声の出演>
保志総一朗  田中理恵  石田彰
森なな子   鈴村健一  坂本真綾
折笠富美子  三石琴乃  子安武人
関智一    笠沼晃   桑島法子
田村ゆかり  下野紘   中村悠一
上坂すみれ  福圓美里  松岡禎丞
利根健太朗  森崎ウィン 池田秀一

<あらすじ>
C.E.(コズミック・イラ)――
遺伝子を調整し、生まれながらにして優れた身体能力や頭脳を持つ人類(コーディネイター)と自然のままに生まれた人類(ナチュラル)が存在する時代。
コーディネイターとナチュラルの間では己の存在をかけた思想が衝突し、武力を用いた戦争へと発展していた。
その最中、個々へ役割を強制的に与え、競争のない世界を創成するシステム「デスティニープラン」が提唱されるが、人類の自由な未来と希望を守るため「デスティニープラン」は戦いの中、拒絶されることとなった。
そして、多くの犠牲を払い戦争は終結を迎えたが、二つの人類の対立と憎しみは今もなお、各地にくすぶり続けている――。

独立運動、ブルーコスモスによる侵攻……
事態を沈静化するべく、ラクスを初代総裁とする世界平和監視機構・コンパスが創設され、キラたちはその一員として各地の戦闘に介入する。
そんな折、新興国・ファウンデーション王国から、ブルーコスモス本拠地への合同作戦を提案される。

C.E.を舞台にコーディネイターとナチュラルの間の戦いを描いた「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」。
TVアニメーションとして放送された
C.E.71~を描いた『機動戦士ガンダムSEED』(2002~2003年)
C.E.73~を描いた『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(2004~2005年)
そしてC.E.75を完全新作ストーリーで描く『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が、2024年、ファン待望の劇場公開。

『機動戦士ガンダムSEED FREESOM』公式サイトから抜粋


ー感想ー

TVアニメ放送当時見ていました。今でもエンディングテーマ『あんなに一緒だったのに』『君は僕に似ている』はカラオケでお世話になっている思い出の作品…なのですが、人間関係が結構ドロドロして見ていてしんどかったり、48話×2シリーズあって全部見返すのは大変なので、本作の鑑賞は見送る予定でした。しかし「シリアスなギャグが好きなら絶対に見たほうが良い」と家族から謎のセールストークをされて観に行きたくなってきた頃、とてもありがたい動画をYouTubeで見つけました。

■ガンタムチャンネル
HDリマスター版全48話をぎゅーっと凝縮‼︎『機動戦士ガンダムSEED』スペシャルダイジェスト(Na.西川貴教)

ちゃんとDESTINYの凝縮動画もあるので、1時間で最低限のおさらいができました。細かい出来事は覚えていませんが、まあ何とかなるでしょうということで劇場に突撃です。

映画の始めは登場する女性キャラクターの唇がもれなくプルップルすぎて半端ない違和感を感じましたが、見ているうちに話に集中できる程度には慣れることができました。TVアニメから時間が経って皆大人の女性として成長したということでしょう多分…。
そしてTVアニメ放送当時は個人的にいけすかない奴だと思っていたシン・アスカ、憎しみ全開のトゲトゲしさが丸まったのか、私の心が年老いたせいでそう見えるのか、ワンコ味のある可愛い存在になった気がします。

それにしてもT.M.Revolutionの『Metero -ミーティア-』が神曲すぎる。
★4つ。

※ここからネタバレ含みます

物語全体に「愛」が絡んでくる本作。
中盤までのキラは終わらない戦いに精神的に疲弊していて、ラクスがポッと出てきた男と良さげな雰囲気になっていても、憂いの表情で背中を向け立ち去ってしまうという何とも情けない場面が続きます。さらに謎の精神攻撃を受けて錯乱させられたり散々な目に遭ってメンタル最底辺に。

そんなキラに喝を入れたのは親友のアスランでした。本作のアスランは出てくる場面の全てがいろいろな意味で記憶に残ります。親友のピンチにズゴックで駆けつける姿が印象的。
終盤で披露する精神攻撃対策は、ある意味カガリへの「愛」の力とも呼べるのでしょうか。もうアスランがどんなに真剣な表情してても、頭の中は何を考えているのか信用できません。

ラクスは謎の精神攻撃でポッと出てきた男とちょっと良い雰囲気になったりしましたが、異能力でも遺伝子でもキラへの愛は変えられないということで、最終決戦では身体に超密着のえちえちなパイロットスーツを着て愛するキラのもとへ…。パイロットスーツのデザインには「お、おう」としか言えません。
髪の毛の中から鳥型ロボットが出てくるシーンがほっこり。

「愛」をクローズアップする本作で、「愛」とは深く関わらないシンは純朴で和みの源泉でした。抱える悩みも隊長(キラ)に信用されたい、重要な役目を担いたいといった内容で、やる気ある若手社員のようで応援したくなります。終盤でデスティニーガンダムと再会したときの嬉しそうな声、ちょっと悪ガキな表情を見せてくるところも悉く可愛い。
デスティニーガンダムに乗り換えてからは無双の戦いで主人公並みの大活躍。精神攻撃のカウンターとして現れるステラの亡霊が突然のホラーで、心の奥には深い闇がまだまだ広がっているのが分かりましたね。
早く大人の階段登って、ルナマリアからガキと言われなくなるように、おばちゃん見守っているよ。今ならDESTINYを見直しても、シンのこと嫌いにならないかも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?