機動戦士ガンダム SEED FREEDOM 感想memo
ー感想ー
TVアニメ放送当時見ていました。今でもエンディングテーマ『あんなに一緒だったのに』『君は僕に似ている』はカラオケでお世話になっている思い出の作品…なのですが、人間関係が結構ドロドロして見ていてしんどかったり、48話×2シリーズあって全部見返すのは大変なので、本作の鑑賞は見送る予定でした。しかし「シリアスなギャグが好きなら絶対に見たほうが良い」と家族から謎のセールストークをされて観に行きたくなってきた頃、とてもありがたい動画をYouTubeで見つけました。
■ガンタムチャンネル
HDリマスター版全48話をぎゅーっと凝縮‼︎『機動戦士ガンダムSEED』スペシャルダイジェスト(Na.西川貴教)
ちゃんとDESTINYの凝縮動画もあるので、1時間で最低限のおさらいができました。細かい出来事は覚えていませんが、まあ何とかなるでしょうということで劇場に突撃です。
映画の始めは登場する女性キャラクターの唇がもれなくプルップルすぎて半端ない違和感を感じましたが、見ているうちに話に集中できる程度には慣れることができました。TVアニメから時間が経って皆大人の女性として成長したということでしょう多分…。
そしてTVアニメ放送当時は個人的にいけすかない奴だと思っていたシン・アスカ、憎しみ全開のトゲトゲしさが丸まったのか、私の心が年老いたせいでそう見えるのか、ワンコ味のある可愛い存在になった気がします。
それにしてもT.M.Revolutionの『Metero -ミーティア-』が神曲すぎる。
★4つ。
※ここからネタバレ含みます
物語全体に「愛」が絡んでくる本作。
中盤までのキラは終わらない戦いに精神的に疲弊していて、ラクスがポッと出てきた男と良さげな雰囲気になっていても、憂いの表情で背中を向け立ち去ってしまうという何とも情けない場面が続きます。さらに謎の精神攻撃を受けて錯乱させられたり散々な目に遭ってメンタル最底辺に。
そんなキラに喝を入れたのは親友のアスランでした。本作のアスランは出てくる場面の全てがいろいろな意味で記憶に残ります。親友のピンチにズゴックで駆けつける姿が印象的。
終盤で披露する精神攻撃対策は、ある意味カガリへの「愛」の力とも呼べるのでしょうか。もうアスランがどんなに真剣な表情してても、頭の中は何を考えているのか信用できません。
ラクスは謎の精神攻撃でポッと出てきた男とちょっと良い雰囲気になったりしましたが、異能力でも遺伝子でもキラへの愛は変えられないということで、最終決戦では身体に超密着のえちえちなパイロットスーツを着て愛するキラのもとへ…。パイロットスーツのデザインには「お、おう」としか言えません。
髪の毛の中から鳥型ロボットが出てくるシーンがほっこり。
「愛」をクローズアップする本作で、「愛」とは深く関わらないシンは純朴で和みの源泉でした。抱える悩みも隊長(キラ)に信用されたい、重要な役目を担いたいといった内容で、やる気ある若手社員のようで応援したくなります。終盤でデスティニーガンダムと再会したときの嬉しそうな声、ちょっと悪ガキな表情を見せてくるところも悉く可愛い。
デスティニーガンダムに乗り換えてからは無双の戦いで主人公並みの大活躍。精神攻撃のカウンターとして現れるステラの亡霊が突然のホラーで、心の奥には深い闇がまだまだ広がっているのが分かりましたね。
早く大人の階段登って、ルナマリアからガキと言われなくなるように、おばちゃん見守っているよ。今ならDESTINYを見直しても、シンのこと嫌いにならないかも。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?