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L-636 幼少のラムセス2世レリーフ

石膏像サイズ: H.20×W.15.3×D.5cm(原作サイズ)
制作年代  : 紀元前1290年頃
収蔵美術館 : ルーブル美術館
出土地・年 : 

古代エジプト新王国時代・第19王朝のファラオであるラムセス2世(Ramesses B.C.1314-1224)の幼少期を描写したレリーフです。両面に図像があり、裏面には古代エジプト神話上の創造主であるプタ神に祈りを捧げる神官が描かれています。ラムセス2世は、非常に大柄な男であり(ミイラから推定される身長は185cm)、王として、軍人として優秀な人物でした。第一王妃であったナフェルタリのほか、何人もの王妃・側室との間に、息子を111人、娘を69人もうけたと伝えられています。その治世は66年にも及び、90歳で没しました。リビア・ヌビア・パレスチナでの勢力拡大に成功し、王朝を繁栄に導きました。アブ・シンベル神殿の造営、ルクソール・カルナック神殿の整備を行い、テーベには葬祭用の巨大な城「ラムセウス」を建造しました。

ルーブル美術館収蔵 「幼少のラムセス2世レリーフ」 紀元前1290年頃 裏面には神官の図像がある 石膏像の原形
(写真はWikimedia commonsより)


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