見出し画像

A-367 ピラミッド

石膏像サイズ: H.6.5×W.7×D.7cm
制作年代  : 紀元前10世紀頃
収蔵美術館 : パリ・ルーブル美術館

一辺が7cmほどの、とても小さなピラミッドです。第三中間期・古代エジプト第21王朝(B.C.1069-945年)の時代のテーベで製作されたものと推定されています。ピラミッドというと王墓として(諸説ありますが・・)の巨大モニュメントをイメージしますが、副葬品として作られた小さいものも多数存在しています。この小さなピラミッドの断片は、地域の支配者だった人物の墓の上に置かれたピラミッド(それほど大きなものではなく、墓石として設置されたもの)の最上部の部分だったと考えられています。四面に刻まれている図像からは、死者が太陽神ラーの元へ旅立ち復活が叶うようにとの願いを読み取ることができます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?