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中国語のリスニングのコツって?

ギーク中国語の活動をしている中で「日本でいくら勉強しても現地の人の話が全然聞き取れない」という声を時々聞きます。

わかります。痛いほどわかります。日本で一定期間学習してからいざ、中国に乗り込んでも、最初は本当に聞き取れなくて、おまけにこちらの発音も通じず、あの勉強の日々は何だったのかと泣きたくなるような経験をすることは珍しくありません。

ギーク中国語で「深圳に行ってガジェットを買う」という部分にフォーカスした直前練習会をしたり、Twitterで開催している「ギーク中国語ライブ」で「発音のコツ」をお伝えしたりしているのは、たった一言でいいから「通じた」「聞き取れた」という体験を通して勉強のモチベーションを保ってほしいからです。でも、この効果はせいぜい最初の1、2回まで。やはり中国語できちんとコミュニケーションが取れるようになるには相応の覚悟と努力が必要になります。

外国人が中国語のリスニングでつまずくのは、多種多様な訛りがあることが原因の一つだと思われます。標準語である普通話を話す時も各地の方言に依存すると思われるいろいろなパターンの訛りがあり、正式なアナウンサー発音しか聞いたことがないと、これらの訛りにほとんど対応できません。

この様々な訛りに対応するには「実践あるのみ」です。これだけは座学では身に付きません。私の場合は交流会や中華料理店に行った際など、手あたり次第に中国の人とお話しすることを心がけていました。そうすると最初は「全然聴き取れない…」と思った人の言葉がだんだん聞き取れるようになってくることがあるのです。

日本人同士でも声のトーンや話し方のクセなどで話が聞きやすい人と聞きにくい人がいると思いますが、多少聞きにくい人でもずっと話しているとその人の話し方に慣れてきたりします。それと同じ感じで、ある一人の中国語をしばらく聞いていると、だんだん耳慣れてきて、聞き取れる言葉が増えてきます。一度この体験をすると、最初は聞き取れなくても焦らずにしばらく会話をすることができるようになり、少しずつ聴くことに慣れていきます。(いくら聞いても全然わからない場合ももちろんありますが…)

他にもドラマを見たり(役柄によって話し方や口癖が設定されているので実際の会話でも参考になります)、「基準値」を明確にするためにニュースを見たりすることも並行して行った方がもちろん効果的でしょう。

「中国語のリスニングのコツ」はズバリ、「闇雲にいろいろ聴く」他ありません。その際、一人の発音を(一言二言ではなく)一定時間続けて聴くことを心がけるといいと思います。

「そんな当然のこと」と思われるかもしれませんが、「他に方法なんてないんだ」ということをお伝えしたくてこのnoteを書きました。ご査収ください(苦笑)



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