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意思決定を分散化するために #Slack に確認機能をつけてみた

会議の良い所はなんでしょうか?
それは出席者全員の確認が取れるということですよね。
しかし、これをやりすぎると一日中会議づめで仕事する時間が無いというよくある悪循環に陥ります。
弊社リバネスでは意思決定を非同期にするべくいろいろなアプローチを考え続けています。例えばこれとか。TableauのダッシュボードをSlackに投げることでその場でアクションが決まるという仕組みを作っています。

さて、先日とある社内会議に出ていて報告事項や確認事項がかなりの時間を占めている事が分かりました。データを振り返ってみると2/3がこのような時間に費やされ、新しい考え方・アプローチ・チャレンジについての情報共有が少ないということが分かりました。
ときにSlackではClipsという機能を提供し、全世界に散らばるタイムゾーンが違うメンバーとも協働できる形を模索しています。

意思を伝える、共感してもらうといった情報のインプットについては非同期でやってしまって、同期的コミュニケーションは本当に重要な時のみに集中していこうという思想だと受け取っています。

コミットメントを求めることについて

情報共有というのは難しく、じゃあSlackに流しておいたから伝わってるよね?というほど甘いものではありません。Slackを使いこなしていけば行くほど情報は嵐のように流れてくるようになります。そんな中で重要な情報が右へ左へと流れていって目に入らないということも少なくありません。
例えばToDoみたいなものについてはTASUKARUというSlackアプリを作って解決しました。Slackの投稿をそのままToDoにすることができます。

情報として残すということはSlackのみでできるのですが、それをタスクとして管理できるかどうかというのはツールの力を借りる必要があります。できるだけSlackのUXを妨げないように、Slackの中で完結するアプリとして作った所かなり浸透してきました。
ここで分かったことは、データをそこに残し、コミットメントするための仕組み(ここで言うとボタン類)を置いてあげるだけで処理効率が向上するというものです。

情報を確実に浸透させる為のアプリ

以上の経験からコミットメントしてもらうためのアプリを書こうと思い立ちました。
これ確認してくださいね!ってSlackで言ったとして、スタンプやコメントで反応してもらうというのは情報量が少ないワークスペースでは成り立つのですが、弊社では不可能です。牧歌的な管理では情報が漏れてコミュニケーションロスが発生しやすい。Slackは既読機能をつけていませんし、私もそれは同意できる部分があります。

既読表示機能については「いわゆる“既読スルー”など、既読表示によって利用者がプレッシャーを感じてしまうのではないか」

https://www.businessinsider.jp/post-208559

一方で、これは絶対に読んでくださいというものも一定ありえます。そこに対してのソリューションが必要になるということです。
冒頭の会議のくだりに戻ると、報告等は確実にインプットさせたいが会議で同期的に確認すべきかどうかというとそんなことはないだろうというのが私のスタンスです。そういった、確実に伝えたいが非同期で構わないという場合に使える機能を作りましょう。そういう思想で作っています。

Attention PLEASEの詳細について

Attention PLEASEはメッセージショートカットで呼び出す

Slackに投稿したメッセージのメッセージショートカットからAttention PLEASEという機能を呼び出すとモーダルが呼び出されます。

機能設定モーダル

モーダル上部のボタンは、選択済みユーザーの一括選択用ボタンです。社内のグループで設定してあります。もちろん選択済みユーザー欄で個別に呼び出すこともできます。
フィードバック方法は確認ボタンだけ押して貰う方法の他に、1/2/3という点数をつけられる機能、コメントを付与する機能が提供されています。
新しい提案について見て欲しいという場合には評価+コメントにしておけば必要なフィードバックを確実に得られるでしょう。

通知機能

モーダルから設定すると、確認用ボタンとともに関係者一覧でメンションが入るようになっています。最初は未確認欄にあった名前がボタンを押すことで確認済み欄に移動するので誰が未確認なのかパット見で分かります。
ついでに、9時と18時に未確認者に通知が飛ぶようになっているので抜け漏れが確実に無くなります。発信した人がケアをする必要がなくなるというのが一番良いポイントでしょうか。
全員が確認済みになると、postした人に全員確認した通知が飛ぶようになっています。

データの蓄積について

これらのデータは、弊社環境ではSalesforce上に蓄積されています。誰がどんな要請をして誰が答えたのか。確認待ちな情報は何なのかが分かるようになります。

ということで弊社で導入してみたアプリでした。
需要がありそうであれば公開アプリ化も検討したいと思います。コメントとかメッセージください。

noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。