「父さんの顔は若く見えるよねぇ。他の同じくらいの歳の人と比べたら顔が若いよ」

息子がそう言った。

「でも、髪が薄いから駄目だろ。100万円くらいのヅラを着けたら完璧だろうけどな。キョウビ100万じゃ駄目か❓️」

すると家内が言った。

「アタシだってそんなに髪が多いほうじゃないんだからね」

「言ってもS子は薄くなってる訳じゃないんだから、●●製の3.000円くらいのウィグ着けときゃええよ」

「まっ❗️父さんが100万円で、なんでアタシが3.000円なのよ❗️しかも●●製だなんて❗️」

そう言われて僕は反省した。

〈そうかぁ・・確かに●●製はマズかったなぁ・・民族浄化をやってる国だし・・〉

ネットで調べたら、●●製のウィグは、破格の値段にも拘わらず〈人毛100％〉という場合が多いのだ。一体誰のどんな髪を使っているのだろうかと、疑いたくもなるのである。