晩御飯の食卓・・・

夫婦で娘の話になった。

「しかしTちゃんはホンマに優しいK君と結婚出来て良かったよなぁ～」

「ホントそうよねぇ・・」

「S子は残念だったなぁ、僕みたいな貧乏男にプロポーズされて結婚して」

「そんなこと思ってないよぉ、父さんのこと好きだからね」

家内はそう言うとふざけて頬っぺにチューをしに迫ってきた。梅酒でチョッと酔っ払っているのだ。

「わっ❗️シッシッ❗️息子の前で、シッ❗️」

側で息子が白けた顔をしている。

「もぉ・・父さんこそアタシなんかと結婚したこと後悔してるんでしょ」

「ノーコメントです」

「なんでアタシの時はノーコメントなのよ❗️」

ノーコメントとは言ったが、実はこのアッケラカンとした性格こそが、家内の最も魅力的なところなのかもしれない、ということにしておこう・・・か・・