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【エッセイ】昭和キッズのある意味残酷な遊び

 こんにちは鈴木カツラです😆

 5月といえばこどもの日🎏(これを書いているのは2024.5.1)ということで、ふと『子ども時代の遊び』に関するエッセイを書きたくなりました。Switchどころか、ファミコンもなかった昭和時代。アラフォー&アラフィフのみなさまはどんな昭和キッズ時代をお過ごしになっていたでしょうか?

 ちなみに私は、集団で遊ぶことが苦手な子どもでした。

 正確に言うと『ルールと運動神経を必要とする遊び』のことです。だから感覚や気分で遊べる『ままごと』や人形遊びは結構好きでした。
 
 『嫌いだった遊びナンバー1』といえば鬼ごっこ。あんなん足が早いクソガ……キッズを天狗にさせるだけじゃん😤 

 鬼ごっこがスタートするやいなや、必ずターゲットにされていた足の遅かった私。そして鬼になれば、なかなかタッチすることずっと鈍足で追い回すだけ……。 

 楽しいワケないですよね(`へ´*)ノ

 それでも拒否権なんて言葉を知らなかった私は、イヤイヤながらも毎回参加しておりました。

 
『変形型』鬼ごっこ2種


 私の子供時代はスタンダードな鬼ごっこの他に、2種類の変形型がありました。

 まずは『たかたか鬼』

 逃げるのは一緒ですが、高い場所に登ってしまえば、鬼からのタッチが無効になります。ただし『同じ場所にいられるのは10秒まで』というルールがある場合も。結局は私のような鈍足が狙われてしまいますよね(涙)

 
 次は『ネットネット鬼』(ひらがな表記なのか、カタカナなのかは不明)


・じゃんけんで負けた鬼の「ネットネットおーに!」という言葉から始まります。
      ↓
・そして他の子は「何ネットおーに!?」という言葉を返します。
      ↓
・鬼が「赤!!」などの色を指定した瞬間から追いかけっこ開始! 子どもたちは逃げながら、鬼が言った色のブツを見つけ出し、それに触れることが出来たらセーフ。
      ↓
しかしビミョーな色の場合は鬼が判定。「これは赤じゃない!」とダメ出しをされたらアウト。
      
 
 気の強いヤツには言えないクセに、私には鬼の首を取ったよう(鬼だけに😅)にイチャモン言うヤツがいたなー。

 はい、どちらも大キライでした。

 皆さんの地域とご一緒でしたか?もしかしたら地域によって色々な鬼ごっこがあるのかもしれませんね。勿論、どれもやりたくありませんが😜

 
鬼ごっこよりも残酷な遊び


 私が(個人的に)思う昭和キッズの残酷な遊びNo.1は『花いちもんめ』です。

 鬼ごっこが俊足なお子様の為にある遊びだとしたら、花いちもんめは、人気のある子がより肯定感を高める遊びだと思うんですよね。

 勿論、幼稚園児だった当時は、そんなこと全く思ってはいませんでしたが。

 一応、ルールを書いておきますがローカルルールだったらごめんなさい。ちなみに次女(18)に「『花いちもんめ』ってやったことある?」と聞いたら、秒で「ない」と言われました😅

 4人いれば成り立つ遊びですが、理想は8人~12人くらいかなと思います。

・まずは2組に分かれる。そして代表者リーダーがじゃんけん。手を繋いだ状態で横に広がり、相手グループと向かい合いながら歌を歌い始めます。
       ↓
・歌う側がずんずんと前に進み、歌い終わる度に足を蹴り上げる。そして相手側は合わせるように後に下がる。
       ↓
・じゃんけんに勝ったグループから先に歌う。

「♪勝って嬉しい花いちもんめ」「♪負けて悔しい花いちもんめ」「♪隣のおばさん、ちょいと来ておくれ」
「♪鬼が怖くて行かれませんよ」「♪お布団かぶって、ちょいと来ておくれ」 
「♪お布団ボロボロ行かれませんよ」
「♪お釜かぶって、ちょいと来ておくれ」
「♪お釜底抜け、行かれませんよ」
「♪あの子が欲しい」
「♪あの子じゃわからん」
「♪相談しましょ」
「♪そうしましょ」

「♪ちょいと丸く」←この部分だけ、全員が一気に歌う。

鈴木カツラの記憶による『花いちもんめ』の歌①

・そして円陣状態で、相手チームから『引き抜きたい子』を誰にするか相談する。 
      ↓
・再び向かい合わせになり、順番に歌う。

「♪○○ちゃんが欲~しい
「♪△△ちゃんが欲~しい」

鈴木カツラの記憶による『花いちもんめ』の歌②

 代表者リーダーがじゃんけん。勝った方が希望した子をグループに入れることができる。
      ↓
 以下、繰り返し……。

 どう思います? これってじゃんけんの勝敗によっては最後に1人残る可能性があるんですよね。子どもって残こく……いや、ハッキリしているから、人気のある子からどんどん指名されてゆく……。

 残った子、惨めじゃね? 

 実際、最後の1人(私ではない)になった『花いちもんめ』がありました。その時は「あ、○△ちゃん可哀想」って思いましたし、同時に「あー、自分じゃなくて良かった」と安堵しましたね。
 
 しかし己の人望の無さは、それなりに自覚していたので、自分も『最後の1人』になったことはあるハズかと…。おそらく嫌な思い出だから、自動的に封印したんでしょう。

 ただし、1つだけ残っている『花いちもんめ』の記憶があります。

 あれは幼稚園年長組時代のこと……。 
 
 休み時間に先生を交え、私たちは園庭で『花いちもんめ』をしていました。

 『♪ちょいと丸~く』と歌った後、それぞれのグループが円陣になって、誰を自分たちのグループに入れたいかを相談していました。

 その時です‼️

 相手グループから『カツラちゃんにしようよ』という声が、私の耳に飛び込んできたんですよ。

 (えっ?💕)

 それなりの人数が残っていたにも関わらず、自分が指名されるなんて‼️

 嬉しくないわけないやろー(笑)

 竹内まりやさんの『ケンカをやめて(※)』ではないけれど、この後、みんなは私の為にジャンケンで争ってくれるんだよね‼️ なんて思うとワクワクが止まりませんでした。

 ※1970代前半ですので、この曲はまだ発売されていません。分かりやすくする為に敢えて引用しました😅

 そう……私が『花いちもんめ』が嫌いなのは、誰も私の為にケンカジャンケンをしてくれないからであって、そうでないならウェルカムだったんですよ(苦笑)

 そんな私は嬉しい気持ちを必死で隠しながら円陣を組んでいたのですが、そこに飛び込んできた園長先生の声によって、全てがぶち壊されてしまいました。

「みんな!! 教室に入りますよ~!!」

 (…………)

 はいっ! 強制終了😭

 この時の絶望感は未だに覚えています。

 我ながらゲンキンなお子様だったんですよね🤣


昔は良かった?


 DSが広まった頃からなんですかね? 公園に行っても横並びでベンチに座り、ゲームをしているキッズたちを見かけるようになったのは…。もちろん、元気に走り回っている子が絶滅したわけじゃありませんが。

 時代だなーと思います。

 高価なモノだけに、昭和では考えられなかったトラブル(借りパク、破損など)が各地で起きているようで、親御さんは大変だと思います。

 だからって『昭和の子ども時代は良かった』なんて、私は微塵も思っていません。当時は当時で(少なくとも私は)大変でしたから😤

 もうすぐこどもの日。遊びや勉強…日々のタスクを頑張っている令和のお子様たちがよき休日を過ごせますように\(^_^)/

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