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無いものを作る

割引あり

今や広く浸透したフッ素樹脂やフッ素樹脂加工。
特にフライパンへのコーティングはよく知られていますよね。
テフロンコーティングとも言いますが、テフロンは開発したデュポン社(現在はケマーズ社)の登録商標です。
厳密に言うと、テフロンはフッ素樹脂の一種であるPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)のことです。デュポン社の打ち出したテフロンコーティング(あるいはテフロン加工)が広く浸透し、フッ素樹脂=テフロンの認識になりました。
フッ素樹脂加工を施したフライパンは表面の滑りがとても良くなり、様々な物質が付着しにくくなります。
そのため、汚れ難く洗いやすいです。また、フッ素樹脂加工していないものよりも少ない油量で調理出来るというメリットがあります。
注意したいのは、洗いすぎないことです。
フッ素樹脂コーティングは剥がれやすいので、スポンジで優しく洗う必要があります
決して、金属製たわしや研磨剤入洗剤などで洗ってはいけません。
また、強火にも弱いので、中火か弱火で調理する必要があります。フッ素樹脂は耐熱性に優れた樹脂なので、1度強火で調理したくらいで剥がれることはありませんが、何度も強火で調理していると劣化してしまいます。
ただし、剥がれたところで安全上の問題はありません。フッ素樹脂はとても安定した物質で、毒性はありません。
1点だけ気を付けたいのは空焚きですね。空焚きするとフライパンは300℃を超え、350℃付近からフッ素樹脂(ここではテフロン、PTFEを指します)の分解が始まります。すると、分解ガスが発生してしまいます。
何にしても空焚きは危険なので、タイマーなどを活用して気をつけたいですね。

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