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光る人工イクラ

夜光粉末を使い、光る人工イクラを作ります。
何度もご紹介している、人工イクラ実験セットを使います。

まず、約1.3%のアルギン酸ナトリウム水溶液を作ります。
1.3gのアルギン酸ナトリウム粉末を100mlのぬるま湯に溶かします。
溶かし方はペットボトルを使う方法が楽です。
分量などが少し異なりますが、以下のクラゲ作りとほぼ同じやり方です。

アルギン酸ナトリウム水溶液を作ったら、別の容器(プラカップや紙コップ)に夜光粉末3gとグリセリン10gを加えて混ぜます。
そこに、作ったアルギン酸ナトリウム水溶液を40~50ml加えてよく混ぜます。
塊を潰しながら混ぜますが、完全に均一にはなりません。5分程度混ぜたらそれで完成として下さい。
粉末の多くは底に沈みますが、問題ありません。

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スポイトで夜光粉末の入った水溶液を取り、1%の乳酸カルシウム水溶液に滴下します(乳酸カルシウムは簡単に水に溶けます)。
水面より4~5cmの高さから滴下します。

スポイトで水溶液を取るときは、底に近いところまで先を沈めて吸い上げて
下さい。夜光粉末の沢山入った人工イクラを作ることが出来ます。
作った人工イクラは、最低でも1分間は乳酸カルシウム水溶液に漬けておいて下さい。

UVライトを1~2分間照射すると、暗闇でよく光ります(ライトを直視しないよう注意して下さい)。
今回はスノードームに入れてみました。

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真っ暗だと人工イクラしか見えないので、薄暗くした方が良いですね。

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スノードームは以下のキットを使いました。

最初に瞬間接着剤(ゼリータイプ)で魚などを接着し、そのまま1時間程度乾燥させます。接着剤の影響で白くなりますが、これは仕方ないですね...
一度接着すると取れないので、レイアウトをあらかじめ考えておいたほうが良いと思います。

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次に、周囲の溝にシリコーン接着剤を塗り込みます。
そして、中央に付属のラメと人工イクラをのせます。
シリコーン接着剤が他のものにくっつかないよう、注意して下さい。

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付属していたシリコーン接着剤は既に固まっていたので、以下の接着剤を使いました。ハズレを引いたのかもしれません...

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外側にも薄く塗り、15時間乾燥させます。
乾燥したら、下の注水口より水を入れます(台所用洗剤を一滴加えました)。

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これで完成です。
普通の人工イクラを入れるのも良いと思います。
水彩絵の具で着色すると少しずつ色が抜けていくため、無色透明の方が良いかもしれません。
最初は夜光塗料を使おうと思ったんですが、上記の理由で粉末(セラミックス)にしました。
数百円の安物でも十分だと思います。


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