現代書林 企画部

東京都新宿区の夏目坂にある出版社。ビジネス、実用、健康、人文、教育などの幅広いジャンル…

現代書林 企画部

東京都新宿区の夏目坂にある出版社。ビジネス、実用、健康、人文、教育などの幅広いジャンルを2600タイトル以上刊行。創業45周年! 宴会のお店はこだわる派。企画部は本づくりを担当する部署です。

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原稿のつくり方

●はじめて著書を出版する人へ  みなさん、こんにちは。  私は出版社・現代書林で編集の仕事をしている O です。よろしくお願いします。  このたびは、はじめて著者になる人への提言やアドバイス、本づくりの流れや有益な情報などを包み隠さずお話ししていきたいと考えています。  今すぐ本を書きたいとか、自分の考えを本にまとめてみたいとか、ぼんやりとでもこういう本を出してみたいとか思っている人には、きっと役立つと思うので、ぜひ読んでみてください。 「はじめての著者」になるという

    • 増刷とは? 

       みなさん、こんにちは。現代書林企画部のAです。  今回は「増刷(ぞうさつ)」について話していきたいと思います。 ●増刷とは何か  本をよく読む方は増刷という言葉を聞いたことがあると思います。  増刷は次のように説明されています。  「追加して印刷すること。ましずり」(『新明解国語辞典 第五版』)  「一定の部数を印刷した後に、さらに印刷すること。ましずり。」(『岩波国語辞典 第三版』) 「ましずり」。聞き慣れない日本語かと思います。  本をより売るために追加し

      • ネット時代の書籍プロモーションとは?

         みなさん、こんにちは。  私は出版社・現代書林企画部のHです。よろしくお願いします。  インターネットが普及する前の時代において、書籍のPRは、新聞・雑誌の広告や書評が主な手段でした。  全国紙の中面に大型広告を掲載した時は、書店や読者からの注文で、会社の電話が鳴りやみませんでした(今となっては、懐かしい思い出です)。 ●著しい新聞の発行部数の低下  しかしながら、現在は状況がガラッと変わっています。  全国紙をはじめとする新聞の発行部数の低下は著しいものがあり

        • 出版した後に著者が行うべきことは?

           みなさん、こんにちは。現代書林企画部のAです。  今回は本が完成した後に著者が行うべきことについて話していきます。 ●出版後に行う2つのこと  半年以上の制作期間を経て、ようやく本が完成します。  出版社である弊社が本の完成後に行う手続きは多岐にわたります。  倉庫への入庫、取次への手続き、出版データの登録などです。  さて、「出版後に何かやった方がよいことはありますか?」という質問を、著者からいただくこともかなりあります。  出版後に行うべきことは大きく分けて

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        原稿のつくり方

          意外と知らない人が多い、出版業界の問屋「取次」

           みなさん、こんにちは。私は現代書林のNです。よろしくお願いします。 今回は取次についてお話します。 ●取次とは?  まず、前提として、本に関わる人と企業をまとめます。  ①本を書く著者、②本を編集する出版社、③本を印刷・製本する印刷会社、④出版社と書店をつなぐ取次(問屋)、⑤本を陳列して販売する書店、⑥本を買い求める読者、です。  取次とは、出版社と書店をつなぐ問屋のことを言います。  日本出版販売(日版)、トーハン、楽天ブックスネットワーク(旧社名は大阪屋栗田

          意外と知らない人が多い、出版業界の問屋「取次」

          意外と知らない人が多い、書店の現状

          みなさん、こんにちは。私は現代書林のNです。よろしくお願いします。  さて、取材、原稿執筆、校正、印刷、製本などの流れを経て、いよいよ著作が書店に並ぶ時がやって来ました。   ●減少する書店   小さな版元であれば、書店への流通が少ないのが現状です。  弊社は営業スタッフによる書店への訪問営業、電話やFAXでの営業活動を行っています。  出版物取次大手の日本出版販売株式会社(日販)の『出版物販売額の実態』2021年度のデータによると、書店の数は8642店舗で、前年から

          意外と知らない人が多い、書店の現状

          意外と知らない人が多い、電子書籍の現状

           みなさん、こんにちは。  私は出版社・現代書林企画部のHです。よろしくお願いします。  スマートフォンやタブレット端末の普及、雑誌販売におけるサブスクサービスの導入などによって、日本人の読書形態も変化しつつあります。  皆様のまわりでも「Amazonのkindleで著作を出版した」とか、「紙の雑誌は買わずに、サブスクで読んでいる」という方もいらっしゃると思います。    それでは、電子書籍は「どのような本が、どのような読者に読まれているのでしょうか?」 ●売れている電

          意外と知らない人が多い、電子書籍の現状

          制作に関わるスタッフは?

          ●本はチームプレーで作り上げるもの  みなさん、こんにちは。  私は出版社・現代書林で企画と編集の仕事をしているTです。  よろしくお願いします。  さて、今回は本の制作に携わるスタッフについてお伝えします。  著者の想いやノウハウを200ページの単行本としてまとめるためには、著者や出版社だけの力では足りません。  多くの外部スタッフの力を借りて良い本に仕上げていくのです。  簡単ではありますが、制作の流れに沿ってスタッフの紹介をしていきます。 ●チームの中心になる

          制作に関わるスタッフは?

          知っておきたい書籍の仕様

          ●本の仕様についてお話します  みなさん、こんにちは。現代書林企画部のAです。  今回は本の「仕様」について話していきたいと思います。  世の中に多く出版されている本ですが、一冊一冊、「仕様」が異なります。サイズ、総ページ数、印刷の加工など、仕様にはいくつかの種類があります。  普段、本を読む時に仕様を意識することはあまりないと思います。  しかし、出版社は一つひとつ、仕様を検討して決めているのです。  これから出版を考えている方は「こんな本の仕様にできればいい」と

          知っておきたい書籍の仕様

          はじめての本づくり③ タイトル→デザイン→完成

          ●タイトルは出版社と協力して決める  前回申し上げたように、あなたの著書にとって大事な大事なポイントが、あと一つ残っています。それは、本のタイトルと本のデザインです。中身としての本ももちろん大事ですが、それに負けず劣らず大事になるのが、ここです。本のジャンルによっては、こっちのほうが大事かも知れません。笑    では、実際にどうやって決めていくのか見ていきましょう。  まず決めていくのは、タイトルです。著者であるあなたが「絶対、これにしたい」と決めていることはそんなに多くな

          はじめての本づくり③ タイトル→デザイン→完成

          はじめての本づくり② 執筆→原稿完成→直し→入稿

          ●執筆の初期で文体はチェックする  さあ、あなたの著書はいよいよ執筆段階に入ります。この期間にあなたにやることはありません。ただひたすら待つことになります。  ただひとつだけやってもらうべきことがあります。出版社側からこれをやりますという提案がもしなければ、あなたからお願いしましょう。  それは、文体の確認です。堅め、柔らかめ、軽め、重め、ですます調か、である調か・・・などなど、いろいろあります。書く前に要望を聞かれるかもしれませんが、とにかく数ページでもサンプル原稿を書

          はじめての本づくり② 執筆→原稿完成→直し→入稿

          はじめての本づくり① 構成案→取材→構成案

          ●取材を進めるための構成案  みなさん、こんにちは。  私は出版社・現代書林で編集の仕事をしている O です。よろしくお願いします。  さあ、それではいよいよ、ライターを使って自分の著書をつくるやり方について解説していきましょう。  基本的には、ライターに自分の思いや考えを伝えていくわけですが、そのために必要なものがあります。それが構成案(コンテ)です。  これは、事前に著者であるあなたから、何をテーマにするか、それを誰に伝えたいか、具体的にどのようなことを言いたいかなど

          はじめての本づくり① 構成案→取材→構成案