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最近、つとにジャンクニュースから遠ざかるようにしている。これらはジャンクフードと同じで依存性が高く有害なので、摂取を制限した方がいい。さもないと、気付けば息を吸うようにジャンクニュースを自分の脳内に注入することになる。

真偽もわからない、誰が言ったのかさえもわからないような内容であろうがお構いなした。刺激的で不安を煽り、たまに他人の不幸やゴシップ要素があると脳から変な物質が出るから、好都合だろう。

具体的に名を挙げると、Yahooニュースなんかそうだ。見るのをやめようと思って半年前にアプリを削除したのに、いつの間にかブラウザで見る癖がついていた。

一時期、通勤の電車や信号待ち、ひどい時には朝起きたときに見るようにまでなってしまったので、自分でもこれは色々やばいのではと思うようになった。

そんな風にデジタルデトックスも兼ねて、意識的にでもジャンクニュースを見るのをやめてから、なんとなく別れた直後に無意識に元カノに連絡をとってしまいそうになるときの心境に似ているなと思った。どちらも、それをやることによって良いことなんてひとつもないのに、なんとなくやらずにいられないソワソワ感がある。

世の中、本当に必要な重要な情報なんてものは別にスマホを見なくともテレビや電車の吊り広告、誰かからの伝聞だとかでいつの間にか目に入っているものだ。大災害があったとか、総理が代わったとかのくらいの世の中の大きな動きなんてのは、Yahooニュース見なくとも、さすがにどうやらそんなことがあったみたいだなみたいな感覚は得られる。

わざわざジャンクニュースに埋もれないと、絶対に手に入らないものなんてないのだし、そもそも生きていく上でYahooニュースから得られるもので、本当に必要なニュースなんてないのかもしれない。そう思うと、ああ別にニュースなんかなくてもなんにも困らないないんだなという気になって心も自然と軽くなるようだ。

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