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台湾初のノンバイナリーコミュニティー創始者・りりん弁護士にインタビュー

ジェンダーxニュートラルxランゲージxワークショップを企画・開催している株式会社セイルです。当ワークショップは、アメリカカリフォルニア州のサンフランシスコ州立大学で英語教授法の修士課程を修了した二人の現役大学英語講師が、日本人ビジネスパーソンズのために開発しました。
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Taiwan Nonbinary Queer Sluts 創始者のりりん弁護士と対談

台湾初のノンバイナリーコミュニティーTaiwan Nonbinary Queer Slutsを2019年に創始されたリリン弁護士にインタビューさせていただきました。

みやび坂総合事務所の光野真純弁護士にお繋ぎいただき、オンラインミーティングが可能になりました。光野先生に感謝申し上げます。

台湾のジェンダーの在り方と言語の使用様式

台湾のジェンダー理解のあり方と言語の使用様式について伺いました。 日本のLGBTQ+やノンバイナリーコミュニティーの創生が台湾のそれらよりも少し早い一方、台湾の同性婚の制度化は2019年に制定されており、その後も国籍の違うパートナーとの同性婚を認めるなど、制度的なアップデートは日本よりも進んでいることがわかりました。

日本と同じ外国語として英語を学ぶ(English as a foreign language)台湾では、日本とほぼ同様に日常的に英語に接する機会のある人々の数は限られています。そのような同じアジアのEFLの環境の中で、日本と似たような状況にあるのか、それとも日本とは違うトレンドが起きているのか、伺いました。英語圏では2010年代より進んでいるジェンダーニュートラルな言語仕様ですが、台湾でのその影響はさほど感じない、ということでした。つまり自認のジェンダー表明する代名詞を使うコミュニケーションは、一般的に見ても、LGBTQ+のコミュニティーの中で見ても、まだ広がりを見せていない、ということです。

今後、英米国などの英語圏の一部に見られるノンバイナリーを意識した言語改革は、英語圏の中でどのように拡散・浸透し、どのように非英語圏へと拡散を続けるのでしょうか。私たちは社会のニーズと言語の変化を注視し、リンガフランカ(lingua franca)、グローバル言語としての英語を適切に使える日本人を増やすために研究と実践活動をしていきたいと思います。

今後の言語改革の展開は

私たちは多様性(ダイバーシティー)を認め、受け入れて、活かす(インクルージョン)社会をサステイナブルにするため、言語の使用と研究という側面から社会に貢献しようと努力しています。従来の女性と男性の2元制に基づいたバイナリーなジェンダー分け方から女性の地位を上げていくという枠組みから一つ外側、女性も男性も、そしてそれ以外の性のあり方を持つ人々も含めて、私たち一人ひとりが多様性の一部だという考えに立っています。

文責:小塚

お知らせ:次回ワークショップ開催日程

2023年最初のオンラインワークショップの日程が決定いたしました。

パートⅠ 2023/2/18  9:00 ~ 11:00 
パートⅡ 2023/2/25  9:00 ~ 11:00

詳細・お申込みは、ホームページをご覧ください


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