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ビジネスデザイン ― 新しい技術・製品・事業の創り方

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ビジネスデザイン*に関する記事を集めています。 *関連キーワード: イノベーション・プロダクトストラテジ・プロダクトマネジメント・ストラテジデザイン・ビジネスデザイン・サービス… もっと読む
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ビジネスデザインの輪郭 ― 総合電機メーカーのケース

デザイン側から経営への進出、経営側からデザインへの進出があり生まれたビジネスデザインですが、どの立場から見るかによって様々な見方があるかと思います。両方の視座を交えた混沌としたビジネスデザインの様相を少しだけ整理してみました。 1. ビジネスデザインが伝わらない総合電機メーカー等のビジネスデザイナーとして新しい事業を企画・設計・具体化する仕事をしてしていると、自分がやっていることは確実に会社と社会に貢献していると思う反面、上長・同僚へうまく伝わらないせいでできること・やりた

ビジネスデザイナーが書いたMBA論文の参考文献 ― プロダクトマネジメントに関する研究

私はMBAの修士論文で国内IT大手各社がどうしたら海外IT各社に負けない事業を作れるかを事業創造のメカニズムに注目して分析しました。本編はそのままご紹介できないのですが、参考文献をシェアするだけでも参考にしていただけるのではないかと思い、分類してリストアップしました。 1. 想定読者と文献分類本記事は以下のような読者の方を想定しています。 (1) 事業企画・経営企画・商品企画などを担当している方々 (2) MBAを受験される方・これから経営学の論文を書かれる学生の皆さま

経企実務に大切な事は、すべてジャイロ・ツェペリが教えてくれた

はじめに  経営企画ーー。それは経営トップの右腕として全社戦略を打ち出す参謀役であり、会社の予算執行権を握る金庫番であり、内外にガバナンスを利かせる監視者であり。また、前線で駆け回ってきた各部門のエース級が配属され、自身の経験を活かし会社規模での施策を打ち出す…そんなサラリーマン人生における躍動の場、出世の登竜門でもあります。事業、財務の幅広い知識と培ってきた社内各所との人脈を存分に振るう部門、経営企画。そんな部署に、活かすべき経験も人脈もない若手が配属されると、何が起こる

”ビジネス側"と"プロダクト側" -どちらも経験して、デザイナーの在り方を考えてみた-

「せっかくユーザーのためにデザインしたいのに、ビジネス側が取り合ってくれない!」 「なんかビジュアルを整えるためにデザイナーが使われてる」 なんていう悩みはありませんか? こんにちは!事業会社でデザイナーをしているハルサメです 私は新卒でWebサービスを複数運営する事業会社に入社し、3年目になるタイミングでビジネス側(営業など)からプロダクト側(デザイナー)に異動しちょうど1年が経ちました。 その中で同じ会社にいても"自分のいる場所によって見えてる世界が異なる"なということ

ビジネスとデザイン

デザイン→アートディレクション→ブランディングと、徐々に視野や知識を広げていく内に、ビジネスやプロジェクトの上流工程のタイミングで自分が存在していないとやりたいことはやれないと、なんとなく感じ始め、ビジネスの勉強を5年前くらいからMBAホルダーの先輩からレッスンを受けるようになりました。 「経営戦略/マーケティング/ファイナンス」などの勉強で、MBAの知識を持っているアートディレクターになるという試みです。 いわゆるビジネス層やMBAホルダー達が学んできている知識や言語を

「ビジネス」を「デザイン」する仕事。

最近のこと。ときどき、わざと「ビジネス・デザイナー」という肩書で、人と話をするようにしている。 たいてい「ビジネス・デザイナー」ってどんな仕事ですか、「ビジネス・デザイン」って具体的にどういうことを手掛けるんですか、と聞いてもらえるので、自分の言語化が進むのだ(笑)。 僕はいわゆる"デザイナー"ではない。 ウェブページやフライヤーのデザインすら、インハウスのデザイナーさんにお願いしている。そんな僕が○○デザイナーなんて名乗ったら、怒る人もいるかも知れない。 でも、これ

豊かさを支援するビジネスデザインとは

今、私は、豊かさを支援するビジネスを作ろうとしています。この記事では、豊かさを支援するビジネスの必要性とそのアプローチに関する研究を紹介します。 最近、ウェルビーイング、マインドフルネス、ミニマリズムなどの言葉をよく耳にするようになりました。これまでは、ものやお金などの量で測られがちだった豊かさですが、内面的な豊かさがこれまで以上に重要な時代であるように感じています。 一方、日本の精神的な幸福感が大変低いと言われています。子どもは38カ国中37位の最低レベル、大人もG7の

ビジネスモデルをデザインする

おはようございます🤗 今朝も無事6時に起床し、朝会に参加することができました。 今日のテーマは仕事や作業など目の前のやるべきことに集中するためには?というテーマでした。 メモ書きをし、みんなで意見交換した結果、作業に取り掛かる前の準備を怠らず作業すると決めて行うのがいいのではないかという答えに辿り着きました。 私の場合は犬の散歩に行って、このブログを書いたら出かける準備をしてカフェに行って作業するのが一番生産性が上がると知っているので、知っていることをやれば集中できます。

ビジネスをデザインする

起業する場合、最初に事業計画書を作るっていうのが基本なんだけど、事業計画書ってなんか固い。難しそう。どう書いたらいいの?わたし、そう思いました。 起業スクールでフォーマットをもらい、学校の宿題よろしく、項目に沿って一生懸命埋めて出来上がりなのだけど、事業ってほんとにいろんな形があるから、それで自分の事業の魅力を伝えられるのかっていうと今ひとつ。それじゃあダメだよねーって気がつき始めたのはほんと最近。 自分で考えろじゃ大変だろうからっていろんなとこがフォーマットを用

ビジネスデザイン@Rotman

こんにちは、町田です。 前回はトロント大学のBusiness School、Rotman School of Managementのカリキュラムの概要について書きました。 今回はRotmanのカリキュラムのうち、Business Designについて焦点を当てていきたいと思います。 私自身、ビジネスデザインを中心に学びたいと考えRotmanに入り、入学時にBusiness Design Fellowにも選ばれたこともあり、多くのBusiness Design系の授業やイ

第1回ビジネスデザイン講座開催レポート

i.schoolエクゼクティブ・ディレクターの堀井秀之の著書「イノベーションを生むワークショップの教科書 i.school流アイディア創出法」の出版を記念し、本の内容に基づいて、ビジネスデザインに焦点を絞った講座を全8回シリーズで開催することになりました。 今回は11月12日(金)に開催した「第1回:新規性を生み出すアプローチ1:アナロジー思考」の様子をお届けします。 イントロダクション冒頭にi.schoolや書籍のご紹介、i.school流のワークショップ設計概念につい