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国内MBA3校に3ヶ月の独学で合格した受験対策 ― 一橋大学・東京都立大学・横浜国立大学

お金も時間もかけずに国内MBAの入学試験を突破したい!そんな方のために3ヶ月の準備で受験した3校すべてに合格した受験対策を具体的かつ端的にまとめてあります。いまから受験をされるみなさまの効率的な情報収集にお役に立てれば幸いです。お役に立ちましたら「スキ」のクリックをしていただけるとうれしいです。


0. はじめに

私は一橋大学大学院経営管理研究科経営管理プログラムを修了し、MBAを取得しました。

MBAの受験にあたり費用と時間を節約したくて独学の方法をネットや書籍で調べたのですが、情報源によって情報に過不足があったり散らばっていたりで苦労や不安がありました。そこでこれから受験をする方がはじめにサラリと読める記事を作成したいと思い、私なりの対策をまとめてみました。

表題にもある通り国公立大学3校の夜間MBAプログラムに合格した実績のある対策になります。学校名とプログラムは以下のとおりです。

  1. 一橋大学大学院 経営管理研究科 経営管理専攻 経営管理プログラム

  2. 東京都立大学大学院 経営学研究科 経営学プログラム

  3. 横浜国立大学 国際社会科学府 経営学専攻 社会人専修コース

以降、計画立案、書類準備、筆記試験対策(基本編・学校別編)、面接対策の順に記載しました。受験するMBAプログラムの選び方は他にわかりやすく書かれた記事があるので、本記事では触れないことにします。

1. 計画立案

必要な期間は職場のMBA受験者複数名にヒアリングして、以下のような3ヶ月と見積もり・計画をしました。

受験対策スケジュール

情報収集として、まずは受験校候補の出願書類と提出スケジュール、過去問を集めましょう。

次いで必要な書籍は2種類になります。

1種類目は準備・研究計画ハウツー本です。「国内MBA研究計画書の書き方」(飯野一)、「新版 国内MBA受験のための研究計画書の書き方」(河合塾KALS)がおすすめです。事例が豊富な書籍のほうが使いやすいです。

必要な書籍2種類目は筆記試験対策本です。「MBAエッセンシャルズ第3版」(内田学)、「国内MBA受験 小論文対策講義」(飯野一)が使いやすいです。小論文対策は教科書的な内容と入試に近い課題、模範解答があるものにすると色々手を出さなくてすみます。


計画書関係も筆記対策も1冊やりきるだけでも十分ですが、一方でよくわからない場合にもう一方を見ると納得できることもあるので念のため2冊という考え方で購入して、結果としてそのように活用できました。

2. 書類準備

研究計画書は日常業務と経営学の分野の重なるところから出発しましょう。なんのために、何を調べて、何を明らかにするのかを数行でメモすることからスタートすると始めやすいです。

対象のテーマに関わる先行研究を「軽く」調べるといいです。すごく有名なものだけでOK。文系出身者や学部卒の方は先行研究を探すことに不慣れかもしれませんが、Google Scholar政府・業界団体・コンサル等の白書やレポートを参照すると代表性が高く信頼できる情報を見つけやすいです。

書き上げた研究計画は目的、方法、予想される結果、世の中への貢献の見通しが現実的・素敵・明確であればOKです。セルフチェックをしましょう。

経歴や推薦書は「グループワークやディスカッションで有益な視点を提示できる人であること」「学んだことを社会に還元できる人であること」を示すことが狙いであること踏まえてを書く/書いてもらうとよいです。

推薦書は研究計画書を渡して、入れてほしいポイントを添えて、締切の最低2週間前にはお願いする。お願いする可能性が発生した時点で声をかけておくとスムーズにことがはこべます。

3. 筆記試験対策 基本編

どの学校を受験するにしても知識問題、小論文対策は先に挙げた書籍の知識部分を通読・暗記することが基本的な流れになります。

筆記試験対策の進め方

社会人は忙しいですから細切れの時間を使うことが大事です。習慣にしてまいましょう。たとえば通学時間往復で1時間は勉強できるとして、1ヶ月で何回か通読できるはずです。

そのあと練習問題をやることでアウトプットできるようにしましょう。問題文を読んだら結論、根拠、事例・知識の骨子とおよその文字数を見積もって時間内に書きあげる練習を繰り返します。

小論文は自己学習が難しいと感じられるかもしれないですが、結論と根拠は明確か、代表的な知識・事例を使えているか、で自己採点可能です。

信用の置ける人(学力の高い人)に文章チェックしてもらうのも有効です。専門知識の部分が正しいかどうかはセルフチェックしかないですが、門外漢の方にも論理が伝わるかという観点で見てもらえると思います。

4. 筆記試験対策 学校別編

この章では学校別の対策に触れていきます。本記事の内容はいずれも2020年4月入学のための受験経験の基づくので、最新の受験情報と異なる点があることにご注意ください。各パートに過去問へのリンクを張っておきましたので、そちらで最新の過去問・入試情報を必ず確認しましょう。

4.1. 一橋大学 (経営管理プログラム)

受験した中で一番「経営学」の知識を問わない試験です。論理的な思考を問う問題になります。私の年度は社会科学の文章を読んで、計算問題(式は文中の説明でわかる)、要約、意見論述、の3パートから構成されていました。社会科の知識と基本編の対策で問題なしです。

4.2. 東京都立大学 (経営学プログラム)

経営戦略、経営工学など経営学の基本分野5題から2題を選んでそれぞれ800文程度で論じる形式です。基本編の対策でOKです。予め2分野決めて勉強するとよいです。たとえば数学が苦手な方は計算を求められない分野にする、とか。

4.3. 横浜国立大学 (社会人専修コース)

毎年ゼミが2つで、そのテーマも予めオープンです。筆記試験はその2分野うち入りたいゼミに関連するものを選択するので、ヤマを貼ることが可能です。基本編の勉強を自分が志望するゼミの分野を中心にやればOKです。

5. 面接対策

いずれの学校も志望動機、研究計画、卒業後のキャリアに関して説明と質疑。出願資料を準備する時に深く考えているでしょうから、想定問答を用意して戸惑わずに話せる用意をしておきましょう。

いずれの学校も受験生一人に対して面接官2から3名、15から20分程度。どの部分に突っ込まれるかは学校ごとというよりも面接官ごとに違いましたが、正直に、論理的に答えることが大事です。

6. まとめ

国内MBAに合格するための対策を計画立案、書類準備、筆記試験対策(基本編・学校別編)、面接対策の順に説明しました。一橋大、都立大、横国大に合格した実績のあるやり方です。少しでもお役に立てましたら「スキ」のクリックをしていただけるとうれしいです。

補足情報

この記事で触れなかった大学院の選び方について、追加の記事「国内MBAの選び方 ― 一橋・東京都立・横浜国立・筑波・早稲田から一橋MBAを選んだ理由」を書きました。

このほかには以下のじゅたろうさんの記事が参考になります。

受験情報をネットで集めたい方はアガルートのサイトが参考になります。


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