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青物用パックロッドの空白地帯を考えてみる

自分のタックルで世界中のサカナを釣り歩いてみたい、ロッドケースに囚われず身軽に移動したい、と考えた結果パックロッドという回答に辿り着いたわけですが、シーバス用やライトゲーム用はかなりラインナップが増えてきた2024年現在でも、青物用となるといまだに選択肢が乏しい現実があります。ちょっとそれを考えてみたい、というか、誰かここを埋める竿を作ってくれ〜と言うためにまとめてみました。まず青物用パックロッドをむりやりですが下記の3用途に大別します。 ショアキャスティング ボートキャ

    • メキシコに弾丸ショートトリップ

      仕事と家庭の合間を見つけて、2日だけメキシコで釣りしてきました。強行軍。狙いはルースターフィッシュのトップゲームです。メキシコ第2のリゾート、プエルト・バヤルタからウーバーで30分、ラ・クルス・ド・フアナカストルという小さな港町にエアビーをとって、そこのハーバーからボートを出してもらいました。 結果から言うとルースターは2日間で3バラシ、背ビレは見たけどキャッチならず。代わりに写真のコロラドスナッパーが出てくれました。97cm。あとジャックが大小6本、ハガツオが大小10数本

      • 機内持ち込み手荷物のみでの海外釣行はほんとに不可能か

        タイトルどおりなんですが、飛行機を利用した遠方への釣行を、機内持ち込み手荷物のみでやれないか、と検討しているごくニッチな人に向けたエントリです。 先に結論を書くとルール上可能だし何度も実績がある。ただ工夫は必要だし、絶対可能とは言い切れない、となります(機内持ち込み手荷物のみでの飛行機を使った釣行、というフレーズはいささか冗長なので、以下勝手に「キャリーオン遠征」と呼ぶことにします)。 なんでこんな記事を書くかと言うと、ひとつにはここ数年「キャリーオン遠征は不可能」という

        • モバイル性能ならキャスティングタックルの圧勝、それはわかってるんだけど……。

          これまでいくつもリールを、そしてロッドを壊してきたんですが、どんな状況で壊してきたのかなーと思い出してみると、初心者を脱した後、あとテレスコをやめてからはほとんどのケースが移動中であることに気付かされます(テレスコ時代はよく釣り場で折りました)。壊すところもおおよそ決まっていて、スピニングリールのベールとスピニングロッドのバット寄りガイド。もう大半がこのふたつ。 いくら金属とはいえあんな細いパーツがみょーんって出っ張ってるの無理があるんですよ。言っても詮無いことだけど。ハー

        青物用パックロッドの空白地帯を考えてみる

          パックロッドは何に「パック」されるのか5:シーバス〜強めULJ〜エギング

          バズーカなしロッドケースなしの飛行機釣行について5回にわたってつらつらと書いてきましたが、おもに8フィート台を扱う今回でいったん区切りにしたいと思います。なぜって6、7フィート台のパックロッドは優秀なものが山ほどあって、もうどれでも好きにしたらええやんけ、って感じなんで。雑ですがパックロッドのスプレッドシートを作っておいたので、興味あったら覗いてみてください。 さてタイトルどおりですが、25g中心に±10gって感じのルアーを3000番のリールで放る、ややライトなターゲットを

          パックロッドは何に「パック」されるのか5:シーバス〜強めULJ〜エギング

          パックロッドは何に「パック」されるのか4:LSJ〜ちょいつよシーバス

          さて4回目、経験値的にだいぶ難がある大型青物に比べたら、ライトショアジギングから強めシーバスくらいのレンジについては割と安心してしゃべることができる気がします。成人の体力で相手していちばん無理がなく楽しいターゲットクラスだと思ってます。 たとえば地元だとストライプドバス、ブルーフィッシュ、フルーク、スパニッシュマッカレル、フォルスアルバッコア。南のほう行くとスヌーク、ジャッククレバル、ホースアイジャック、あと底に岩があればマトンスナッパーとかイエロースナッパー、グルーパー各

          パックロッドは何に「パック」されるのか4:LSJ〜ちょいつよシーバス

          パックロッドは何に「パック」されるのか3:ショア大型青物編

          追加料金なしの飛行機釣行について考える3回目、再確認しますけどなんでこんなこと言ってるかといえば私がケチで疲れやすいからです。3辺の和が158cmを超えるバズーカの超過料金は、ANAなら往復4万、アメリカン航空なら往復400ドルでいまの相場なら6万円。バズーカ未満のロッドケースでも往復70ドル、1万円超。しかもバックパックとスーツケースにロッドケースが加わる移動はまじでダルい。 もちろん2ピースじゃないと納得できん、金は惜しまんからバズーカ、って人を否定はしません。むしろ気

          パックロッドは何に「パック」されるのか3:ショア大型青物編

          パックロッドは何に「パック」されるのか2:スーツケースのクラス区分と仕舞寸

          パックロッドの機動性を、飛行機遠征の実践から考えていく2回目です。飛行機移動の場合、ハードタイプにせよソフトタイプにせよ、スーツケースをメインのラゲッジとして用いることが大半だと思います。したがってスーツケースのサイズによって「パック」されるロッドの仕舞寸が規定されることになります。 リモワを基準に整理する 前回おさらいしたとおり、スーツケースはまず、航空会社の規定によって機内持ち込み手荷物クラス=キャリーオンと預け入れ手荷物クラスに二分されるでしょう。機内持ち込み用スー

          パックロッドは何に「パック」されるのか2:スーツケースのクラス区分と仕舞寸

          パックロッドは何に「パック」されるのか1:前提としてのチケット事情と手荷物区分

          自己紹介で述べたとおり、私の釣りは電車やフェリーと自転車を組み合わせるか、飛行機を用いた遠征がメインになので、4ピース以上のマルチピースロッド以外は選択肢になりえません。いわゆるパックロッドってやつです。 パックロッドの本懐って何でしょう。それは移動時の性能にあります。いかに負担なく、安く、楽に釣り場まで辿り着けるか。言い換えれば何に「パック」できるのか、という点が最重要です。そのあたりを飛行機移動に焦点を当て、数回にわたって考えていきたいと思います。なぜかというと航空機は

          パックロッドは何に「パック」されるのか1:前提としてのチケット事情と手荷物区分

          NY近郊でルアー釣りの対象になる魚種あれこれ

          この記事では釣りの対象魚について書いておきます。すぐに気づくと思うのですが、日本から11000kmも離れた別の大陸のことなのでまったく違うサカナばかりなのに、その魚種構成は東京湾や大阪湾とそっくりなのが面白いと思っています。いわゆるパラレルワールドってやつです。 東京湾でも大阪湾でも、ルアーフィッシングの主軸となるフィッシュイーターはシーバスと青物がツートップでしょう。ニューヨークも同様で、シーバスに相当するのがストライプドバス(和名シマスズキ)、青物に相当するのがブルーフ

          NY近郊でルアー釣りの対象になる魚種あれこれ

          自己紹介と自分の釣りスタイルについて

          唐木と申します。釣りに関して書き留めておきたいことが増えてきたのでnoteに登録してみました。最初のエントリなので自分のことを書いておこうと思います。 自分はいまアメリカのニューヨークという都市に住んでいて、そこでルアーフィッシングをしています。ほぼソルト専門で、もっぱらショアを好み、オフショア成分は少しだけ。またフロリダやカリブ諸国への遠征も好きでたびたび出かけています。以前はキャッチアンドリリース派だったのですが宗旨替えして、いまはもっぱらイートがメインです。 NYの

          自己紹介と自分の釣りスタイルについて