マガジンのカバー画像

人事のお悩み

29
運営しているクリエイター

記事一覧

組織にはびこるマイナス感情

人が集まるところには、トラブルはつきもの。 職場という組織では、やりたいことや楽しいことばかりできるわけでもなく、意に反してやらざるを得ないこともあれば、評価を得るために自分を犠牲にすることもある。 そんなストレスの中にさらされていたら、仕事への不満、人間関係の不満、マイナスの感情が出てくることは想像できます。 個人のマイナス感情とは、組織の中で伝染すると言われています。 不満は広がる、これは組織にとっては、一大事です。 そもそも不満がゼロの人なんていません。不満が絶対悪で

コミュニケーションの基本は傾聴から

人がストレスを感じる要因は「人間関係」です。 不平不満もほとんどが人間関係。 労働の現場では、残業時間の削減が求められていますが、実際、残業時間が多いだけでストレスフルになりメンタル不調に陥る人は、私はほとんど見たことがありません。(怒られるかもしれませんが) 逆に、使命感で自ら残業して物事を完成させていくこと、チームで連帯感をもって繁忙期を乗り切ること、それらを上司が心からねぎらってくれること、そして一番大事なことはそれをやる意義を理解していること、これらがあれば、残

組織で「マルハラ」を容認したら大変なことになります!

「了解しました。」 これもハラスメントになる時代らしいです。 SNSでのやりとりが、友達同士だけでなく、ビジネスでも当たり前になってきた中で、上下関係が生じているから、ハラスメントのひとつにされているのでしょう。 でも、若者が「怖い~」というから、使うのを辞めるべきなのでしょうか? そもそも、なぜ「。」が怖いのか?  その理由を説明されたものは見当たらない。 ただ「怒ってるみたい」だと・・・・ なぜ「。」が怒ってるのか、まったく意味不明です。 誰が言いだしたのかわからな

笑顔の科学

すっかりおなじみになったオンラインでの会議、打ち合わせ、面接。 往復の移動の時間もかけず、世界中どこでも人と話せるということは、本当に便利になったものです。 これで、本当に出社しないといけない人だけが電車に乗れるようになれば、地獄のような通勤ラッシュも減る世の中になるかな、と希望を持っていたけれど、実際にはかなりの企業でリモートワークから通常勤務に戻ってしまっている現実があります。 コミュニケーションが取れないとか、多くは会社の上層部のおじさんたちの意向で決まってしまうよう

新人教育は最初が肝心です!

4月になり、先週金曜日は歓迎会の団体が多く見られました。 コロナ禍では、長らくできなかった歓迎会も今年は大々的にできるようになりましたから、大勢での宴会は特別なものになりますね。 新入社員は、まず最初に新人研修を受けますね。 会社の理念や方針を理解し、これからの社会人として向かう方向のベクトルを合わせるのです。 夫々の仕事のスキルを上げる研修もあります。基礎的な知識を付けていくことも必要です。 新人研修の場合、大抵の場合は、この程度。 でも、本当に大切なことはもっとありま

ハラスメントは言葉遊びじゃない

何度でも繰り返すハラスメント。宝塚の件も、やっと謝罪に至りました。 自衛隊も勇気を持って告発したのに、勝訴したあとも、同様の事件が続く。 そして組織では、次々と研修を実施。でもやっても変わらないんだよね~、の声。 研修では、実際に意識の改革をするのは難しい現状はあります。そして、こういう言葉はNG、これはOK,という具体的な事例をあげていきます。 でも、これをいくらやっても、すべて網羅することはあり得ないのですね。 そもそも私たちが、人から浴びせられる言葉で「え?(怒)

管理とマネジメントの違い

企業の中で、管理といえば、管理職。 管理職はマネジメントをするのが仕事だと思っていませんか? 管理職=マネージャークラス、という一般的な言葉の印象から、何となく管理することとマネジメントは同じことのように思ってる人も多いように感じます。 マネジメントといえばドラッガー。彼は「組織をして成果をあげさせるための道具、機能、 機関がマネジメント」と定義しています。 管理とは、「ある基準から外れないように、統制すること、〇か✖かを判断して、✖を〇にしていくこと」です。 管理する

正義とは?正しさとは?真実とは?

29年前の昨日、地下鉄サリン事件がありました。 あの日は、ちょうど前日に結婚式をした友人が新婚旅行に向かう日。 私は、結婚式に感動し、幸せな時間を心から楽しんだ翌日、いつも通り仕事をしていました。 そんな中、突然舞い込んだニュース。一番に確認したのは、友人の安否。地下鉄に乗ることはなかったようなので、胸をなでおろしたけれど、あのニュースに悲惨さには身の毛がよだつ思いでした。 最初は、地下鉄の爆発では?と思っていたが、徐々にわかってきて、一部の偏った考えを持つ集団の犯行だとわ

13年前の3.11から学ぶこと

昨日で13年が経ちました。昨日書こうと思いましたが、色々なことを思い出したりしていたら、1日経ってしまった。。 あの日、私は渋谷で、いつも通り会社の中でお仕事。2時半から休職中の社員面談の準備をしていました。そこに突然、大きな揺れ。うちの会社は1Fから3Fまでフロアが分かれているので、全員の安否確認を私が一人ですることができなかった。でも内線はつながるので、各フロアの偉い人にフロアごとの確認をしてもらって、危険なものから離れるように、防災グッズを手元に置いて、と連絡。外出し

社員の退職理由は、人材定着の課題が詰まっています

従業員の退職理由、分析していますか? 人材の調達、質的向上が課題の昨今に当たり前だと思いきや、ある人事部の方から「辞める人に関心はない」「辞めたいなら辞めればいい」という意見をお聴きし、目玉が飛び出そうになりました! 社員が辞める理由を速やかに、そして真摯に受け止めることは、とても大切。そこには多くの企業の課題が詰まっています。放置するのはもったいない企業の損失です。 そして、バイアスなしに分析していくことで、採用の基準を見直したり、教育不足のエリアを見つけたり、組織風土

ドイツに見習うべき働き方改革

「失われた30年」と言われている日本人の賃金の低空飛行状態。 「働き方改革」だといって、残業を減らそうと旗揚げしても、オムライスの上の国旗程度(昭和の人しかわからないですね・・・)で、働く世代に安心感も満足感も生むことはない。 日本人の真面目な気質ととても似ているといわれるドイツは、圧倒的に労働時間が少ないのです。日本の平均労働時間より20%も少ない。 そして有休消化率も高く、一人当たりの国内総生産は1.5倍も高い。 労働時間が少ないのに、豊かな生活をしている、ということで

めんどくさい部下・無言で辞めちゃう部下

「それって私なんですか?」 仕事を依頼すると、こんな返事が返ってくることも珍しくない。 「いやいや、仕事だし、急ぎの依頼だし、誰かがやらなくちゃいけないことくらいわかるだろう。今、手が空いてるのは君だけだし、、、、」 上司はそう思っていても、それは部下には届いてないのです。 結局、こういう急な案件、急ぎの案件は、「はい」と素直に答えてくれる部下に集中するのです。 「はい」と素直に答える社員も、本当は時間的に厳しい、なんで自分ばっかり・・・と思っている人もいるでしょう。

女性活躍で男性の意識は変化したか

女性活躍推進はいい事ではあるけれど、年収の壁、育児、介護など従来型の課題解決にまで至っていないのが現状。 私は、女性活躍推進のネックは、女性側の意識にも問題がある、ということを以前のブログにも書いたと思います。 問題というと女性が悪い、ととらえられてしまうかもしれませんが、誰が悪いという話は、まったく意味がないことで、問題だというのは、長い年月に刷り込まれている女性の仕事、という暗黙の意識下の問題だということです。 社会の目も女性の意識も、刷り込まれている常識から抜け出すに

会社員がやる気を失う理由

社員のやる気が見られない、指示待ちだ、と社員の質のせいで結論づけていることはないでしょうか。 株式会社チームスピリット「タイムマネジメントに関する意識調査」を参照。 創造的な仕事をしたい、という意欲がある若者はとても多いのですが、実際に入社してみると、無駄だと感じる作業に多くの時間を割かれている現状があるのです。しかも残業時間削減の命令が出るわけですから、無駄な仕事を優先的に終えると、残りの時間で創造的なことはできず。 徐々に諦め、会社に求めるものは、安定と給料・・・とな