記憶の断捨離⑥ ~メンタルは焦っても良くならない~

記憶の断捨離術は、自分の本当の気持ちと向き合うことで、過去の嫌な記憶に決着をつけて、心を健康にする心理療法です。

前回までの記事では、他人と比較してしまうことで自分を責めるのをやめられる思考法について触れました。

今回は、そろそろ記憶の断捨離術や催眠療法に関する話題まだなの~? という疑問についてお答えします。


催眠療法は、精神世界で過去の記憶を断捨離する瞑想法です。

方法論として手順だけを先に公開することはできますが、それでは十分な効果が得られません。その理由は一部すでに書いていますが、自分の中のもう一人の自分が伝えてくるメッセージを受け止めきれないかもしれないためです。


深層心理は、綺麗事ばかりではありません。

深層心理を紐解くと、自分でも自分が恐ろしくなるような、自分の嫌な面や醜い面が見えてしまうことがあります。普段は、自己防衛本能が働いていて、そういった自分の嫌な面にはフタがされて意識しなくて済んでいます。そうやって私たちの知らないところで、自己防衛本能が私たち自身を守ってくれていると考えると、愛おしくも思えてきますね。

催眠療法はこれを解きほぐしていく方法であって、一度フタを開けて飛び出した負のエネルギーは、向き合わずに目を背けてしまっては行き場を失ってしまいます。

催眠療法では、こうした負のエネルギーを、例えば指先や足先の緊張・弛緩や、大泣きしてスッキリするといった表出の仕方で対処しています(涙にストレス物質を排出する働きがあることは医学的に実証されています)。

ここで、自己防衛本能でフタをされているのであれば、そのまま生きていけばいいのではないか? と思われる方もいるかもしれません。ですが、しまい込んだトラウマエネルギーは神経系に一生蓄積され続け、イライラしやすいとか人を思いやれないといった因果関係の分かりにくい不調として私たちの生活に常に影響を及ぼします。


こういった処置は、基本的には専門家による施術で行われますが、私自身、一度"スイッチ"を入れてもらってからは自分ひとりで出来るようになったのです。

具体的には、タッチセラピーという神経系トラウマを処置するセラピーを受け、瞑想法として日常的に自分で実践しているうちに、自己催眠という形で記憶の断捨離法を確立したのです。これは大変に驚くべきことでした。

もちろん、施術することは出来るのですが、本記事は、まずは読むだけで実践できる範囲でのセルフ催眠療法の体系化を目指しています。

私自身が最初にやってもらった"スイッチを入れてもらう"という部分をクリアできるか否か、可能性を模索したいのです。そのために、まず自分自身と向き合う覚悟や、自分の見たくもない嫌な面も全て受け入れる強さや優しさなどを獲得してもらうことを優先させています。


そもそも、メンタル不調は、結論を急ぐようなあくせくした日常の中で生じた問題のはずです。週休五日制の日常を想像してみて下さい。だいぶ心に余裕ができると思いませんか?


急ぐことは本質ではありません。

どうぞ、ゆっくりお付き合い下さい。


今回はここまでです。

次回は、存在価値の見つけ方について書いていきます。


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