ゆっち

short noteで義母の介護について綴っていました。 令和4年の2月に義母が施設に…

ゆっち

short noteで義母の介護について綴っていました。 令和4年の2月に義母が施設に入所したことにより、次に何を綴ろうか模索していた所、short note閉鎖。 義母の介護をしてきた6年間の事、義母が施設に入居した後の義父の事など思った事をつらつらと綴らせて頂こうと思います。

最近の記事

難病だと発覚した義母の話12

2016年8月〜 義母が紹介してもらったのは 『Yの家』という少し広い一般の家で6人〜8人くらいの少人数だけを受け入れてくれる所だった。 普通の住宅街の中にある家で、庭が広く、樹々や花に囲まれた、トトロとかに出てきそうな家だった。 お風呂のサービスは無いけれど、午前中は体操をしたり、散歩をしたり、車に乗って近所のスーパーで買い物をして、お昼ご飯は手作りの野菜たっぷりのご飯をいただく。 午後はそれぞれの能力に見合った手芸や工作をしながらおしゃべりを楽しむ。 そういうプロ

    • 難病だと発覚した義母の話11

      2016年6月〜 介護認定の結果が出るまでの間にも義母の様子は徐々に悪い方に進んでいた。 旦那がエアコンのフィルター掃除のために、ウッドデッキで掃除機をかけていると、ものすごい形相で『近所迷惑だから、やめて!』と止める。 『昼間なんだから大丈夫でしょ。それよりホコリ取らないと、エアコン全然効かないじゃん』 と旦那が言っても 『迷惑だから!!』と旦那から掃除機を取り上げる。 旦那もだいぶ、ムッとした顔をしていたが、黙ってその場から離れた。 おそらくは母に怒鳴ってしまう前に

      • なんだか、ヒザが痛い。 でも、病院に行くほどでは無い気がする。 それでも、冷やした方がいいのか、温めた方がいいのか、動かした方がいいのか、逆に動かさずに休めた方がいいのか…わからない…

        • 難病だと発覚した義母の話10

          2016年 6月17日 義父入院4日目に突入。 10時頃に行くと、すでにシャッターや窓、カーテンも開けられていて家の中はとても明るいのに、義母はエプロンを付けた格好でソファーに横になり、頭を抱えていた。 耳詰まりが辛いのだという。 ご飯もまだ食べていなくて、薬も飲んでいない様だったから、とりあえずご飯の準備をする。 話をしているうちに落ち着いてきて 『調子が悪くなければ、美容室に行く?って思っていたんだけど…』というと嬉しそうに出かける準備を始めた。 義母は根本から全体に

        難病だと発覚した義母の話12

        • 難病だと発覚した義母の話11

        • なんだか、ヒザが痛い。 でも、病院に行くほどでは無い気がする。 それでも、冷やした方がいいのか、温めた方がいいのか、動かした方がいいのか、逆に動かさずに休めた方がいいのか…わからない…

        • 難病だと発覚した義母の話10

          ほやって一体なんなのさ⁉︎

          『ほや』を食べた息子が放った一言。 息子の口には合わなかったらしい。 そうねぇ、個性的な味だよねぇ。 でも、なんなのさ⁉︎って言われると私もわからないわ。 そこで調べてみると ホヤは、尾索動物亜門ホヤ綱に属する海産動物の総称。2000種以上が知られる。「海のパイナップル」とも呼ばれている。 ウィキペディア と出てきた。 えっ!ほやって動物なのね⁉︎貝じゃないんだ! 見た目もグロいし、世の中『食べた事ない』って人の方が多いんだろうなって勝手に思っているんだけど、どうなん

          ほやって一体なんなのさ⁉︎

          難病だと発覚した義母の話9

          2016年6月〜 O病院受診から、薬を減らしたのが良かったのか、昼間はちゃんと起きていられている様子が見られた。 夜しっかりと寝られているのかもしれない。 義父はがん治療の手術のため、5日ほど入院する事が決まったが、義母にまだ伝えられずにいた。 そのタイミングでG病院の封筒が義母に見つかってしまう。 中身は入院の案内だった。 義母は取り乱し、自室で泣いていた。 私の姿を見るなり 『じじ、ガンなんだって。どうしよう…どうしよう…』 義母の隣に腰掛けて、背中をさすりながら

          難病だと発覚した義母の話9

          難病だと発覚した義母の話8

          2016年5月末 義母がH病院で認知症とは診断できない…と言われたこの時、義父も紹介状を持ってG病院へと行っていた。 末期癌だと思い込んでいた為、息子(私の旦那)と娘(義妹)を引き連れて、この世の不幸を全部背負っているぐらいの顔をしてた。 病院ですぐに『癌疑い』の段階である事はすぐにわかり、検査に入ったりなんだりしたわけだけど、何かっていうと 『カミさんが認知症かもしれなくって、まだ死ぬわけにはいかない』だの『カミさんを1人にしておけない』だの、そんなことばかり言ってすぐ

          難病だと発覚した義母の話8

          難病だと発覚した義母の話7

          2016年5月20日 H病院受診。 H病院は認知症専門の病院で、1階は診察室や検査室、デイケアなどの部屋などがあり、2階、3階は入院施設になっている。5年ほど前にできたばかりの病院だった。 余談だが、5年前のオープン時に入浴介助のスタッフ募集に応募して、採用された事がある。 旦那に反対され泣く泣く辞退してしまったけど。 義母が女の先生の受診じゃないと嫌だと言うので、確認すると、この病院に常勤でいる先生は男の先生ばかりだけど、非常勤で週に2日来ている先生が女の先生だと言う

          難病だと発覚した義母の話7

          難病だと発覚した義母の話6

          2016年5月〜 『話がある、集まってくれ』 義父に言われ、義妹の家に私と旦那は集まった。 『俺は前立腺がんなんだって。レベル4なんだって』 がっくりと項垂れた義父はそう言った。 駅前の泌尿器科で診てもらっていて、そう言われたのだと。 大きい病院の紹介状を書くから、どこの病院がいいのか決めてきて、と言われたが、どこがいいか? そういった話だった。 数年前に義父の弟が前立腺がんで亡くなっていた。 まだ50代で若かった為、進行も速く、ガンの発覚から亡くなるまであっとい

          難病だと発覚した義母の話6

          難病だと発覚した義母の話5

          前回書いた5月7日にはまだ続きがあった。 私が家に戻った後の事。 義妹の元に義母から電話が来て 『明日、歯医者に行ってくれるの?』と聞かれたらしい。 そして姉のKさんのところにも 『(私の娘)と(義妹の娘)も歯医者に行きたいんだって』との電話が来たらしい。 もちろんそんな話は無い。 これだけ『歯医者』を連発しているのは何か気になる事があるからなんだろう。 先日、歯ぎしり用のマウスピースが合わないと言っていた気もする(付けているのはみた事が無いけど) でも、なんでそこで孫

          難病だと発覚した義母の話5

          難病だと発覚した義母の話4

          2016年4月〜5月 デイケアに通わせる事を諦めてから2ヶ月ほど経った。 あれから、私も特にアプローチする事なく、週末には家族で実家で過ごし、義母の様子を見てきたが、明らかに義母の異常が見られるようになった。 4月半ばにあった心療内科に付き添った時、義母は先生に 『先日、姉と歯医者に行ったのだけど、うっかり診察券を忘れてきてしまって焦った』と語った。 しかし、私は違和感を覚えた。 診察券が無い…と探し回る事が良くあるため、今は義父が管理しているはずだ。 毎回『無い、無

          難病だと発覚した義母の話4

          難病だと発覚した義母の話3

          2016年1月 1人の患者(義母)に対して3人の付き添い(義父、姉のkさん、私)という超過保護気味のフォーメーションで紹介された総合病院へと検査に臨んだ。 大きな病院だから、予約時間なんてあって、無いようなもの。 ものすごく待たされた割に検査だけで、結果は後日、いつもの診療所に送ります…との事で、検査に3人も付き添い要らなかったじゃ〜ん。 ってか、観光気分で病院をうろうろしてた義父はホント、要らなかったよなぁ〜と思いつつ、そっか、だからいつもKさんも付き添いに付いてたのか!

          難病だと発覚した義母の話3

          ちょっと、旅行に行って来るよ

          義母が施設に入居してから、私が旦那の実家に行く頻度はぐっと減った。 それでも、義母の面会の日時の相談、お中元の事など、用事を見つけては様子を見に行くようにしている。だいたい月に1度くらいの頻度。 今は義妹と義父と2人で協力しながらワンコを飼っているので、義妹がほぼ毎日、義父と顔を合わせているので、私は月に1度ぐらいがちょうどいい。 先日、お中元発送の報告の為に実家に行くと 『ちょっと旅行に行って来るよ』 と義父が言った。 義父の最近は平日、リモートワークで働く義妹からわ

          ちょっと、旅行に行って来るよ

          1年ぶりになりました。

          閉鎖されたshort noteから引っ越してきて、記事を4つほど書いたまま約1年、お休みしてました。 義母の事を綴っていきたいという気持ちはあったけれど、なんとなく書く気になれず、そんな中でバイトが見つかり忙しくしているうちにあっという間に1年です。 私は今、黒い猫がキャラクターの宅急便で荷物の仕分け作業をしています。 この時期は暑いし、お中元などの繁忙期のため、荷物が溢れるように流れてきて体力的に大変ですが楽しいです。 身体を動かして働くって良い! ただ、欲を言えば本

          1年ぶりになりました。

          難病だと発覚した義母の話2

          2015年冬 義母が『近所で迷子になったらしい』との情報と『話を聞いてみてあげてほしい』との叔母のKさんからの相談で、ある日の昼下がり、旦那の実家へと行ってみた。 当時は週末は家族で実家を訪れるものの、平日の昼間に1人で実家を訪れる事はあまり無かった。 旦那の実家は家から自転車で10分程の距離。 その日も自転車で訪れた。 ちょうど玄関前に義母が居て、何やら探し物をしているようで下を見ながらウロウロとしていた。 『こんにちは、どうしたんですか?何か探し物?』 声をかけると

          難病だと発覚した義母の話2

          難病だと発覚した義母の話1

          私が義母の介護を開始したのは2016年1月。 しかし、義母の元々の病気は2013年に始まっていた。 2013年、1月。 雪が降った翌日、義母はパート先のスーパーへと行く途中で転倒。右の手首を骨折した。 骨折自体は順調に回復した…と思う。 実はよく覚えていない。覚えていないという事は、順調だったのだと思う。 毎週、週末になると家族で旦那の実家へ行き、一緒にご飯を食べていた。 義母がいれば、義母が夕飯を用意してくれた。 だいたい義妹も娘を連れて来ていて、義母がいないと義妹が

          難病だと発覚した義母の話1