見出し画像

いちばんすきな花、見終えて

昨日、いちばんすきな花の最終話を見た。
なるほど、こういう終わりか。

あの4人の中で、誰かと誰かがくっつくことはなく、(年若い2人が年上の2人に気持ちを伝えるも、柔らかくハッキリお断りされたけど)変わらず4人で楽しく会う、っていう部活的なノリ。

こんな友情、あってもいいと思うし、むしろあって欲しいなと思う。


美鳥さんが、4人の集まる場所であった椿の家を借り戻して(?)、元の学習塾になることで、定例の集合場所はなくなってしまったけれど、友情って、そもそも形のないものだから、場所も決まってなくても大丈夫。

相変わらず、シンクロのように同じことを同時期に話すことは(例えば告白された大人組みの2人が、お互いに「何か言われました?」と確認するところとか)ちょっとやりすぎでは?と感じてしまうところもあったけれど、今まで見てきて、この世界はそういう世界。そういうのが好きな人が見れば良いもの、と認識している。


そして、さすがは最終回。
今回は今まで、”ささいなこと”だけれど、嫌だな~と思っていことが、全て前向きに変換された。😲

例えば、夜々ちゃんの美容室での男性の先輩。
やな感じの印象しかなかったけれど、なんだかんだ夜々のこと気になっていて、最終回では夜々を好きな男性としてではなく、1人の先輩として、しつこく絡まれてる夜々をさらりと嘘で救ってあげたり。(すぐにバレる嘘だったけれど、咄嗟に何か出来ないかと考えてやったのだから人間として成長した、素晴らしい行動。👏)

例えば、紅葉君のバイト先の後輩??が飲み屋で夜々ちゃんに「バーカ!バーカ!」としつこく怒鳴り続けられた件も、自分達が悪かったと思って、わざわざ🎁を買ってきて、自分達が悪かったと認めてみたり。
なのに、それをすんなり受け入れず、そういうの好きな子じゃないからと、ハッキリ伝える紅葉君にも、作者の強い意図を感じた。

そして私が一番気にしていた、保健室でしか学校にいられない子、きこちゃん。
あの子も、ほずみ君が一緒にいてくれることで、全員が全員自分のことを嫌い・認めてくれてないという訳ではないことに、しっかり気づくことが出来て、そしてほずみ君が保健室で一緒に給食を食べることも、今までのように「頑なに拒絶」から、「本人の好きでいいよ」に変わった。

そして何より、笑顔になったことも、とても良かったと思う。
みんなと一緒じゃなくてもいい、そんな自分をどうしてこうなんだろうとか、自分はどうせとか、そんな風に責めることをやめて、そんな自分で行く・そんな自分を認めることが出来て、スッキリした感じになってた。

細かいことを言えば、ゆくえの妹も、かなりの個性派だけど、最後には椿にちゃんとお礼を言って(照れ隠しにカレーをご馳走になったことのお礼にしてたけれど)、自分の心からのありがとうを伝えることが出来るようになったし。

ゆくえの親友、赤田も、お嫁さんの方が少しづつ歩み寄ってくれて、ゆくえに対する、”わからないものの恐怖”もだんだん理解することから初めてくれて、意外といい人じゃん?と個人的には思えるようになって、最終的には前ほどとは言えなくとも、またたまに一緒にカラオケ出来そうな感じだったし。


正直、こんなに何もかもがうまい方向へと変わることはないよ、と、これもやり過ぎ感は大いに感じるけれど、こんな世の中だから、こんな風にみんながお互いを思いやる優しい世界を、生方美久さんは描きたかったのかな、と思った。

美鳥さんとゆくえが話してたところの顛末は、結局”どっちでもいい”だったし。
どれが正しくて、それはダメとか、こうするべきとか、そんなのはなくて、それでいいっていう。
流行の”多様性”ってこういうことなのかな、と思った。


今月12月は、久しぶりにこうしてゆっくりお茶をしながら撮りためたドラマを見る、ということをして、ほっとする時間を味わえたし、気持ちがラクになる、リラックスする時間を愉しむことが出来た。

来年は、映画も読書もカフェ時間も今年よりは増やして、心身共に休める自分に心地よい時間を過ごそうと思っている。




この記事が参加している募集

多様性を考える

もしサポートして頂けたなら、執筆活動費に充てて、「副業が本業をいつしか超えてフリーになる!」という夢が早まります。あなたの”夢の後押し”が名実共に私の背中を押してくれるのです。本当に有難い限りです。<(_ _)>