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GWに読んだ本

GWは皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私は色々とやることがあって、結局どこにも行きませんでしたね。

すきま時間にちょこちょこ本を読みました。
KindleUnlimitedで読み放題になっていたものをいくつか読みました。

殺戮に至る病(我孫子武丸)
礼賛(木嶋佳苗)
俺か、俺以外か。(ローランド)
あ、あと図書館で湊かなえさんの
「Nのために」を見つけたので再読しました。
(この作品、はじめて読んだときはページをめくる手が止まらなくて一気読みしてしまいました)

このなかでなんといっても印象的だったのは木嶋佳苗死刑囚の「礼賛」ですね。 
彼女が獄中で書いた自伝的小説です。
イッキ読みしてしまいました。
相当強かで頭の良い女性なのだろうな、とは思っていましたが、ここまでとは……。
いやー、ある意味勉強になる作品でした……

木嶋佳苗死刑囚は、獄中で3回結婚しているようです。
獄中での結婚は、一般社会でのそれとはまた違う意味を持つようですが、それにしたってすごいですよねえ。

この本がどこまで真実が書かれているかはわかりませんが、かなり裕福な家庭に生まれて、教育熱心な両親から相当なお金をかけた英才教育を受けたことは事実のようです。

幼少の頃から読書にふけり、小学校三年生のときにはすでに夏目漱石とか読んでるんですね。

この本を読むかぎり、母親はさておき、父親や母方の祖父母はとてもきちんとしている人に思えます。
立派な人だなあ、という印象を受けます。
木嶋死刑囚も、彼らを尊敬の眼差しで見ているのがうかがえます。

その一方で、彼女が成長するにつれて、母親の常軌を逸した行動や言動が目立つようになります。

どこで歯車が狂ってしまったのでしょうね…。

読んでいて思うのは、この方は、なんといっても女性としての自己肯定感が凄まじいのです。
自分は女としての絶対的な価値があって、男性から大切にされて、お金をかけてもらえることは当然だと思っています。

まぁそういうのも、行き過ぎなければ全然良いことだとは思います。

自分を大切に思える人は、それにふさわしい現実が自然と展開されるので、自己肯定感を持つことはとても大切だと思います。
でもこの方は、他人の立場を思いやったり、相手の気持ちを想像する能力が少し欠如してるのかなあ……なんて思いました。 

ほぼ同時に湊かなえさんの「Nのために」を再読したのですが……。

この作品の主人公の女子大生と木嶋死刑囚は対極にあるなあと感じました。

作中、この女子大生は男性に衣食住を依存して生活する女性をうっすら軽蔑しているのですね。

「女性性」って難しいです。奥が深いです。
ずっと女子ばかりの職場で働いていて散々ひどい目にあってきたこともあり笑、
出来ることならば関わりたくないこちらの「女性性」。
未だによくわからないのです。
長くなったので次回に続きます。







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