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グリットが高いといいことたくさん

今回も小塩 真司さんの本から学んだことを。

竹橋洋毅さんがまとめててくださっている非認知能力の一つが

「グリット」

です。


グリットとは

グリットは困難,失敗,競合目標にもかかわらず,長期目標に対して示す「情熱」と「粘り強さ」と定義されます。

非認知能力: 概念・測定と教育の可能性

長期目標に向けて頑張り続ける力という感じですね。
そして二つの側面があるといわれています。

「興味の一貫性因子」
興味があちこちに向かず,一つの重点目標に向かっていけるという側面です。誘惑に負けるとかそういったものではなく,国語の専門性を一番重要視していくぞ!と決めたのに,算数もいいな…のような。
※たとえが悪いですねー▽ー

「努力の粘り強さ因子」
これはなんとなくイメージしやすいですね。失敗も上手に自分の糧にしながら,目標達成に向かって突き進んでいくようなイメージですね。困難なことがあっても投げ出さずに,やり続ける力のことです。


上記のような力は,他の非認知能力ともかかわり深く,見分けがつきにくいところもあるようですので,ぜひご購入いただき詳しくご覧ください。
ここで押さえておきたいのは,長期目標へ向かう力だということであり,「とりあえず貯金する」のような上記目標へつながる下位目標だけに向ける力ではないということです。


グリットを高めるとこんないいことがあるよ

詳しくは書籍で読んでほしいのですが,ざっくりいうと下記に書くようなことが良い方向へはたらくそうです。

・成果を上げやすい
・長期的に目標を保持しやすい
・神経症傾向が低い
・人生の意義を見いだしやすい
・楽観的で,人生満足感が高い傾向がある
・前向きで,幸福を感じやすい

などなど,たくさんあるそうです。
※効果の大小や測定結果の正確性などは書籍でお確かめください。

グリットは長期目標へ向かっていく力なので,目標につながるすべての事柄に大きくかかわってきそうです。才能があったから成功した。とかいう話ではなく,しっかり目標を勝ち取っていくためには重要な力なんですね。

介入の可能性

あまり,この分野の研究は十分に進んでいるようではなく,これからも検証が必要だそうです。ですので,次回からはより詳しくグリットのとらえ方を抑えていきたいのですが,これからの研究にも注目していく必要があるようです。
ですが,学校でできることも多そうですし,文科省が提唱している学習のねらいとも大きくかかわってくる非認知能力の一つですので,押さえておいて損はないかと。


グリットがより良い人生につながるということは,できるのであれば学校でも意識して生活していきたいですよね。
グリットへアプローチするというのはいい「よりどころ」になりそうです。


次回はさらに教育とのかかわりを詳しく考えてみたいと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。
誰かの「よりどころ」になりますように。

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