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今更まどマギの感想

今更まどマギの感想

メシ食うじゃん?超うまいじゃん?
好きなもん好きなだけ食うじゃん?
脳内麻薬がドクドクドクドクドクドクドクドク出る。食う事が癖になる、で、太る(泣+笑い

美容しまくって化粧極めて食うもん我慢して、超綺麗、超可愛いと言われるとメシやスイーツを好きな時に好きなだけ食べる以上の脳内麻薬が出る

このようにして美容と言う麻薬、美容と言う呪いに憑り依かれる

「呪い」と言うのは「もうそれをせずにはいられない」事を言う
量子学の発展で、未来は決定されていないと言う事になったが

呪いがかけられた場合、行動が決定論的になってしまう
決定論的になってしまう為、未来が決定されている現象を言う

過去に美容に関する何か(いじめとか)が、あったか?
あるいは過去(学生時代・OL時代などで)に所属した派閥や共同体で、美容に執着するような呪いをかけられた
とても強い呪いをかけられた
と見ていい 美容に限らず呪いは複数ある

この世にはありとあらゆる呪いがある

まどマギでほむらちゃんがまどかのせいで呪われてしまった
元は病弱でで誰にも優しくしてもらえず、クズにように扱われていたほむらちゃんが
まどかだけは優しくしてもらえて、優しく接してもらえて、ほむらちゃんの事をまどかは友達と呼んでくれた

「おまえおでのはじめてのともらち・・」

これによってほむらちゃんは呪われた
強烈な呪いがかかってしまった
まどかの為ならどんな苦しみや、どんな絶望にも立ち向かえるようになる、ほむらちゃんを不幸にする呪いだった
まどかを殺してでもまどかを幸せにする倒錯した呪い

呪いよりもおぞましい呪いがかけられ絶望の円環に入る事になった

この呪いをほむらちゃんは劇場版では「愛」と呼んだ
愛で呪われた


まず、皆と同じようにまどマギと言うタイトル、可愛い絵柄に騙された

こんな魔法少女の萌え絵の話しがおもしれーわけねーだろ?
と言う感じで流し見
しかし回が進むにつれ、深い哲学のもとに作っている事がわかってくる
作者側に目が行く

こいつら(作者達全員)頭いいなと、センスいいなと

ストーリー展開やストーリー内容が評価されているがワルキルブス戦でかかる音楽もやばいレベルで、演出からして唯のアニメじゃないと

萌えアニメ見て萌えアニメ好きが名作連呼してるだけのアニメじゃねーのかよと早々と気付く、3-5話あたりで
1‐2話も今見るとそんなに悪くない
1‐2話はフェイントだな

本当はダークファンタジーなのに萌えアニメの皮を被って偽装している
絶望を深くする為に、視聴者を騙す為に

オタク達が可愛い萌えアニメだからと言う理由で騒いでいるだけ

というわけではないな
と言う感じになってゆく


まどマギのテーマは終盤まで隠されており
終盤に到達後も何が最大のテーマだったかわかりにくい

序盤は魔法少女がルンルンしながら「世界を救う」アニメに偽装していた

実際この「世界を救う」と言うよく見られる壮大な欺瞞、壮大なテーマ

このよくあるテーマは不自然なんだ

なんで「世界を救う」動機も正義感も持たないその辺の少女や少年が世界なんか救わなきゃならないんだよ?w

極めて矛盾している
そんな動機など、少女や少年にあるはずがない
まあWW2は少年を騙して、そういう崇高な動機を持たせて特攻とか少年にさせていたが

なんで子供が「世界を救う」動機も正義感も持たないその辺の少女や少年が世界なんか救わなきゃならない?

命を懸けて
承認欲求か?
皆承認欲求で炎上して自死までしている時代だ

承認欲求は命を賭けてでも満たす価値がある

もちろん違うw
そんなマヌケで深刻なブラックジョークのような話しではなかった

黒幕Qべえは宇宙を熱的死から救おうとしていた
初期の宇宙は暖かかった、だが今は寒い
更に宇宙は冷えてゆき、いずれ凍結の世界が訪れると言う
宇宙の大欠陥だ

しかし冷え切るのは数千億年後、数兆年後だろう
数兆年後の事なんて考えられていられるか!って話

まあ仮に考えるべき事であるにしろ、その辺にいる一般的な少女が考えるような事ではない

しかしきゅうべえの文明は、そういう段階のステージではなく、地球人が地球の環境保護をし始めたように、宇宙の環境保護をする段階に入った宇宙人だった

宇宙の寿命を延ばす為にQべえはQべえの戦いをしていた

ただそれは黒幕Qべえの都合、その背後にいる姿が見えない宇宙人達の目的でしかない

きゅうべえの目的=作品のテーマではない
勿論深くは関係するが

そんな事を目的に出来るのはあくまで、きゅうべえ達があるレベルに到達している為だ
例えば地球人が食料危機を解決出来ていないのに、動物保護や環境保護の観点等に立てないように地球人はまだそのステージにいない

厳密に言えばまだ人類は食糧危機を解決出来ていないが先進国群では解決出来ている
人類全てを食べさせるだけの食料は作れるが
資本主義の罠によって食料が途上国の最貧困層にまでは行き渡らないように出来ていて
低賃金で働かせて搾り取っている為、食糧が行き渡らず解決出来ない

というか低賃金で働かせて搾り取りたいがために食糧問題をあえて解決しない、そんな風に見える


まあ、Qべえのこの目的や魔法少女達への営業トークこそが絶望と悲劇を引き起こすエッセンスにはなっているのだが

絶望と熱エネルギーの相転移とか言ってたな

マミさんら、魔法少女達にとっての「世界平和」の「世界」とは
世界=宇宙ではなく勿論、地球の平和を意味していると思われる

とりわけ日本の平和の事だろう

出てこないが、外国には外国も魔法少女がいる設定だろうな
ゆえに日本の魔法少女は日本で発生する魔女の事だけを考えていればいい

語られない、見えないだけで海外には海外の魔法少女がいる設定なんだろうな
クレオパトラ、ジャンヌダルク、卑弥呼もかつて魔法少女だった
と言う話で出て来ていたしな



人類自体まだ未熟で宇宙の事など考える余裕もなければその段階でもない

Qべえはもうその段階にいる宇宙人みたいだな
宇宙生物か

魔法少女達の願いが悲劇に終わる所がテーマに見えた

それもはやはり副題に過ぎなかった

全話見てわかる事は変態ストーカーほむらちゃんの頑張り!こそが最大のテーマだったように思う

テーマとしては全く大したテーマではないように思えるが

しかし実際ほむらちゃんの頑張っている姿を見るとこの変態少女に皆泣かされる
心を奪われる
魂を揺さぶられる
病弱で何もできないひ弱な女の子の気持ち

「モマエ、オデノ、ハジメテノトモダチ、オレ、モマエマモル」が大テーマだった

ほむらちゃんの頑張りこそが胸を打つ
これなくしてまどマギは10年に1度、20年に1度レベルの傑作足りえない
ほむらちゃんの話しが無しでもそこそこ名作だったが

主にさやかちゃんの話しに過ぎない
しかしさやかちゃんが絶望して最終的には死ぬ話しはまどかの絶望と関係する
そしてまどかの絶望はほむらちゃんと関連する
時を繰り返してそれを知っている
ゆえにほむらちゃんはさやかちゃんらも守らなければならない

人間まどかが絶望するときゅうべえと魔法少女になる契約をしてしまう
まどかがきゅうべえと契約すると絶望の運命を辿り魔女化してしまう

呪いが次の呪いを産む
まどかにかけられた呪いがまどかを絶望させるだけではなく
さやかちゃんの呪いと地続きだった
さやかちゃんの呪いはまどかの呪いと地続きで
まどかの呪いはほむらちゃんの呪いと関連していた


負の資本主義みたいだなw

負の資本主義 → おまえの絶望は俺の絶望
おまえが稼げば巡り巡って俺の絶望になる

正の資本主義 → おまえの利益は俺の利益
おまえが稼げば巡り巡って俺の利益になる

今の資本主義は、正の資本主義が混ざり合っているが
負の面が強く出ている

是正、自浄、倫理がないと負の資本主義にすぐ陥る


気取った謎めいたクールな女の子として登場し、特に目立たない
まどかの魔法少女化を邪魔するベテランの魔法少女のほむらちゃんの話しが最大の佳境だった

でも本当は超弱い子スタートだった
クールでも何でもなかった
絶望を繰り返し、出来事から心が死に果てクールに見えていただけだった

自分の手でまどかを殺し、まどかの死を何度も見て、心が死に果てる

その上、まどかの人格も違うし
最初に出会った「ほむらちゃんにとってのまどか」は明るく、強く、ヒーロー的な性格をしたまどかだったが
作中に出てくるまどかは優しいだけで終始情けない、無力で何もできない
まさに初期ほむらちゃんのような立ち位置だった
病弱ではなくイジメにはあっていなものの・・・

心が死に果て、まどかも、まどかの姿をしているが最初にほむらが出会った「ほむらちゃんにとってのまどか」とは別人のまどかを護るがゆえに、もはや自分が何の為に戦っているかすらわからなくなって呪いと絶望を深めていった

かわいそうすぎだろw
よくこんな物語を考えられるものだw


だがほむらちゃんが過去を繰り返し、まどかを救おうと頑張れば頑張る程まどかとほむらに因果の糸が集中し
因果の糸が集中し大きな束になってしまうと、二人とも強大な力を持つ魔法少女になってゆく

という設定が裏にあった
裏にあった事が11話で発覚する

ほむらが雑魚過ぎて、ワルキルブスの夜と言う強力な魔女を全く倒せず

数回から何万回と時間を戻しやり直した
死にゲー、やり込みゲーと化していた
死にゲー、やり込みゲーを繰り返しやっていると、もはや楽しいゲームをやっている感覚ではなく作業かしてくる

心が死んでいくんだ

ほむらの感情も心も、やり直せばやり直す程死んでゆくが
因果の束はやり直す毎にまどかに収束してゆく

まどかが最悪の魔女になる運命に収束していく
ほむらちゃんが頑張れば頑張る程、ほむらちゃんにとっての最大の絶望の地点に収束するように出来ていた

きゅうべえはここまで仕組んでいないが、結果的にQべえの思惑通りになってしまう

強大な力を持つ魔法少女が魔女になる時、とんでもない熱エネルギーに相転移されるみたいな設定がある

ほむらちゃんが頑張り過ぎて、因果の糸がまどかに集中し過ぎて、まどかは神に近いレベルの魔法少女の素質を持つように至っていた

神に近いレベルのとてつもない強力な魔女になる事を意味し
絶望が膨大な熱エネルギーに変換され宇宙に還元される

Qべえがコントロールするまでもなく
まどかに呪いをかけられたほむらが勝手に頑張り過ぎてQべえの都合のいいように物語は動いているかのように見えた

またほむら自体、何度も世界を繰り返しやり直したせいで因果の束がほむらにも集中し、強大な魔法少女になっているはず

これは劇場版の設定の話しなんだろうな
まどかだけに因果の糸が集中していたわけではない
因果の糸を集中させたほむらにも因果の糸が集中してくる

Qべえにとっては一石二鳥だ

ほむらが絶望し、まどかが絶望したら、とんでもないエントロピーが手に入る

変態ほむらの最大の絶望とはまどかを永遠に失う事だ


そのほむらの頑張る姿を見た優しくも残酷なまどかは「宇宙の特異点となり、妥協点的選択」

「新世界の神となる!」←ワラ

まどか自身がほむらの世界からまどかを奪うという最悪の選択に必ず収束しないと物語が成立しないように出来ていたところが素晴らしく、そしてそこが胸を打つ作品だった
神に近い力を得たまどかが自分を犠牲にしないと因果の糸を断ち切れない

その絶望の選択への収束のさせ方
見せ方、演出法が非常に見事で佳境の演出も神がかっていた

しかしまどかが望んだ事だからほむらは断れないというところで大円団

・・・のはずがなく、まどかを失った世界など、ストーカーのド変態ほむらにはクソほどの価値もない

そんな事は許せるはずもない
しかし許せるはずがないが、まどかが望んだ事だから、ほむらは断れない

悩み悩んだ末・・

まどかの愛に満ち溢れた残酷過ぎる意地悪な選択をすると言う結末になる事で劇場版でアニメ版のやり残しを回収し解決していた

ほむらがそんな結末で納得するはずがない
一度は納得したのかもしれないが

神になったまどかが与えた奇跡
まどかの優しさが与えた奇跡
「ほむらちゃんだけはまどかの事を覚えている」
という優しい奇跡が劇場版の悪魔ほむらと繋がって来る

ただ悪魔とは天使が堕天した姿で有り
あるいは神との戦いに敗けた敗軍の天使達を悪魔と呼んだだけ存在で有り
ある解釈によると
ミカエル
ウリエル
ラファエル
ガブリエル
ルシフェル
のエルとはエロヒム・ヤハウェの「エル=エロ」を意味し
神、神に次ぐ者と言う意味を持つ
便宜上、ヤハウエの事を唯一神と呼ぶが
ミカエルら上級天使やエルの名を冠する天使達も多神教の世界で言う所の神みたいなもんなんだ

神が堕天使化して、悪魔となった

言い換えれば悪神みたいなもんだ
むろん、天使には格が有り格が高ければ高い程、強い設定、力を持つ設定と言う事になる
まあ強さで格は決まらないと思うけどなw
そんな宗教的世界観はバトル漫画の世界観じゃないし・・w

しかし別にほむらは悪神として世界に災厄を訪れさせる
みたいな何かをするつもりはない
ただ
まどかの事しか考えない悪神だ
まどかを不幸にしない為なら何でもやる
まどかを幸福にする為なら何でもやる
まどかに愛される為なら何でもやる
イカれた愛を要求し愛を与える呪われた悪神だ

この世界がまどかに不都合なように出来ていたら、この世界を消滅させる事までやってのけるような危険極まりない呪われた悪神

まあ、まどかに不都合に出来ていないなら特に何もしないだろうが・・


何度も何度も最大何万回も過去と現代を繰り返し、何百何千何万モノ魔女を屠ってきた大英雄ほむらにも強大な因果の束が集中していないはずがない

まどかレベルの神になるレベルの因果が集中していた

でもどういう設定なんだろうな?

1魔法少女になる瞬間にのみ因果の束があった場合に少女を強大な魔法少女にさせるのか?
2因果を重ねていくと強大な力を持つ魔法少女になれるのか?

魔法少女化したらもう強さは不変なのか?
魔法少女も成長するのか?

その辺の設定はわかりにくかった
作中にそんな設定は描かれていなかった気がするな

魔法少女になる瞬間

ほむら自身は魔法少女になった瞬間は、唯の何の取柄もなく何かを大きなものを背負っているわけでもない凡人だった為、1の設定ならほむらは言うほど強くない魔法少女と言う事になる

ただし設定ではほむらは因果の糸を集中させたまどかに次ぐ最強の魔法少女だ
強さの意味が違う、何百回と繰り返し戦闘経験を積む事で、最強になったのであって、パワー的な最強ではない

1の設定の可能性もある
2の設定ならほむら一人でワルキルブスの夜を屠れる
しかし
何度繰り返しても最後までほむら一人でワルキルブスの夜を屠れなかった

ただ、ほむらの能力は時間操作一点の能力がゆえに強大な魔法少女になったところで時間を止める事以外では、膨大なエネルギーを持つ矢でワルキルブスの夜を屠るみたいな能力ではなかった
戦闘に何かの有利をもたらすような能力ではなかった為、そこは不明

強大な魔法少女になれば肉体も強化されるはずだが、強化されていないから
ワルキルブスの夜に敗北を重ねた

まあとにかく他の魔法少女達の話しや終焉も泣かせる話だったが
ほむらちゃんの話しはそれらすべてを忘れてしまう程に神がかっていた話だった
虚淵玄の全盛期だったな
ただ音楽や演出や見せ方が、ほむらちゃんの回にプラスされて神がかった話になっていた
そこは虚淵も言っていたな
自分以外の作り手がよかったと
演出、かなり重要

良い脚本家であっても演出がゴミだと何の価値もない話しに見えてしまう

シナリオが大事と言うやつの中にはそれがわかっていない奴は多い
悪く言えば演出に騙されているんだが、作品と言うのはシナリオだけではなく演出、映像、音楽込みで作品なんだ

まどマギ後、アニメを見るようになった
まどマギみたいな作品をキラーコンテンツと言う
アニメに興味がなかった層をアニメ・・やべえな
と思わせて観るようにさせてしまう力を持つ
他の作品の売り上げや視聴にも関係するトンデモ怪物アニメだった

こーゆー作品を年1でいいから作れたらコンテンツとして映画を超えれるんだろうけどな

5年ー10年に1個ぐらいしか出てこない

名作、傑作映画より全然面白いなと言う感想を持った

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