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失恋に苦しんでいる人に聞いて欲しい歌:ツギハギスタッカート/96猫(カバー)

他のノーターさんの失恋ソングの紹介記事を見て私も便乗。
ボカロ曲ですが、今夜はこの歌をご紹介。

96猫さんの上品で艶のある声が語りかける失恋の心境に、共感せずにはいられない。優しくも切ない声にとっくの昔に終わってしまった恋をまた、想起させてしまう。
またタイトルどおりスタッカートがメロディによく使われており、辿々しく泣きながら傷ついてしまった恋心を語っているかのようだ。


『君』との恋が終わってしまい、『君』との大切な想い出が『僕』にとっては辛い想い出となってしまったのだろう。
そんな大切な想い出を捨ててしまったら『僕』は楽になれるけど、その事を『君』が止めようとするどころか、気づく事すらない現実。

そしてあれだけ『君』に恋焦がれていたこの恋は、『僕』のただの片思いだった事に気付いてしまう。
突きつけられた知りたくなかった事実によって生まれた、泣きたくなる程の心の痛みには、もうこれ以上、耐えられない。
だから『僕』は、この恋にピリオドを打とうとする。

けれど『僕』が諦めたら笑える程簡単に終わる恋だと分かってしまったから、やっぱり心のどこかではきっとまだ泣いているのだろう。
この歌の最後のフレーズの声も、笑っているのに泣きたいように聞こえてしまうのは私だけだろうか。


もはや心の一部となった大切な恋心を、痛みを伴いながら泣きながらも終わらせようとする、強い意思と覚悟を持った歌。
私の勝手な解釈ですが、今夜はそんな意味にたどり着いて良かったです。



失恋して良かったと思える程の心変わりがないと、心の痛みはいつまでも残ってしまう。

だから落ち込むところまで落ち込んで、そこから自分の好きな事をしたり、誰かに心の痛みを打ち明けたりして、自分を慰めましょう。

誰にだって心の中には、遠い昔に置いていった幼い自分がいるのだから。

もしその子が泣いているのなら、まずはそっと抱きしめてあげてください。


きっといつか、また笑ってくれるから。

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