野菜の種

今日は1日雨で、野菜の種などを買いに街まで出かけ、午後は精米所の片付けをしました。

ショウガを植えたくて種ショウガを求めて出かけたのですが、何種類かのショウガが店頭に並んでいたのでつい3種類購入しました。
それぞれに味や風味が違うとなると、どうしても試したくなります。
小さい畑なので趣味的な栽培になりがちですが、自分が楽しめる方向にもっていかないと面白みが減るので、いつもこうなります。
米作りもそんな感じで、今年も何種類も植える計画でいます。
ただ、家庭菜園規模で趣味の世界であれば、種や苗にかかる費用はあまり気にしませんが、これから野菜も生業にしようとすると規模も違い、たくさんの種類を植えるとなると種や苗にかかる費用は大きくなります。
多品目を栽培し続けるとなると、できれば自家採種をして経費を抑えていきたいところです。

ところで、固定種というものがありますが、自家採種で野菜を育て続けるとなるとこういった品種でないと困ることがあります。
F1種と呼ばれるものがありますが、メンデルの法則にあるように、F1種から採れるF2の種では性質がバラバラになってしまいます。
性質がバラバラになったとしても、できたF2の全てがどれも美味しいもの、病気に強いものといった、こちらに都合の良い性質ばかりだったら良いのですが、それは分かりません。
実際に以前、採れたカボチャの種から育てたカボチャがとても不味く、あまり食べずに廃棄した経験があります。

F1は雑種強勢で性質のよい品種ができ、栽培する上で大切な技術です。
自分でその親になる品種を育て、交配して種を取ることができれば良いのですが、そんな余裕はありません。
気に入った品種がF1であれば、毎回購入してでも栽培したいところです。
ただ、栽培した場所で採れた種を育てると、その土地環境に適応していくのか、丈夫に育つ野菜を見ることがあります。
それを考えると、どうしても自家採種した種を使いたくなります。

しかし、固定種の野菜から自家採種するとしても、同じ野菜の違う品種が側にあれば虫などが運んだ花粉でF1雑種の種ができ、その種から育てて得たF2の種は性質がバラバラになってしまうことになります。
長い目で見れば、そのF2の中から良い個体を選び、それを育てては次の世代の良い個体を選ぶ、といったことを繰り返して安定した品種、いわゆる固定種になっていくのでしょう。
厳密に固定種というものを維持することは、虫などに受粉を助けてもらう野菜にとって難しいことなのかもしれません。

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