対戦相手の体重超過によって試合が流れてしまった平良達郎だが、その次戦がUFC290で行われることになった。

ナンバーシリーズへの緊急参戦となった平良は4連勝を目指して、メキシコのエドガー・チャイレスと対戦する。

チャイレスはキャリア10勝4敗のファイターで、今回がUFCデビュー戦となっている。

またこの試合はいつものフライ級ではなく、キャッチウェイトでの1戦となっており、フライの契約体重よりも少し重い体重で行われることになる。

イレギュラーな内容を抱えながらも行われる平良達郎のUFC4戦目。

リスクのある中で平良はチャイレスという危険な相手とぶつかることになる。

チャイレスが記録している10勝は全てフィニッシュとなっており、6つの一本勝ちと4つのTKOで勝利を獲得している。

“ピットブル”の異名を持つチャイレスは、その名に相応しいアグレッシブなファイトスタイルで上記の結果を収めて来た。

その上チャイレスにとってはこれがUFCのデビュー戦となるわけなので、そのアグレッシブさにはより磨きが掛かる事が予想される。

またフライにしては長身でリーチも非常に長いので、平良が戦う上で難しい展開が多くなってくるかもしれない。

その中で平良はスタンド・グラウンドの展開でどのようにしてチャイレスに対して差を作っていくのか。

上を取れば誰でも極められると自信を覗かせている平良は、今回も自分の展開に相手を引き込んでいくことが出来れば一本で試合を終わらせられるかもしれない。

しかし、平良はこれまでの試合でギロチンや肩固めなどをいい形で取られてしまう危ない場面もあった。

チャイレスにその機会を与えてしまうと、次こそエスケープ出来ずに極められてしまうかもしれない。

なので出来れば平良は打撃の距離を先に掴んでリスクを処理しながら、得意の組みでチャイレスをコントロールしてフィニッシュの展開を作っていきたいところだろう。

前戦のヘスス・アギラーに続いてチャイレスに対しても良い形で勝利を収め、4連勝を獲得する事ができれば、ランキング入りへの弾みをつけていくことが出来る。

そんな大事な1戦の中でハイレベルな攻防が見られることを期待しながらも、世界のトップで戦う日本人ファイターが再び勝利を積み上げられることを願いたい。

2つのタイトルマッチを掲げるUFC290への期待値は増していくばかりだ。