UFC290で平良達郎がエドガー・チャイレスを判定で下して4連勝を飾った。

一度ダウンをもらいスタンドでのやり取りに危うさを感じたが、グラウンドの展開に入るとチャイレスを圧倒。

トップポジションからのコントロールやマウントまでの作りなどは、これまで対戦してきた選手たちと比べると頭一つ抜けている印象。

平良達郎の強みとして活きているその武器は間違いなくワールドクラスにある。

けれどこの先ランキングにいるような選手と戦うとなった場合、ストライキングの強化は必須になってくるだろうと感じた。

チャイレスも今回、一発の怖さは全く感じていないような様子だったので、スタンドでもプレッシャーを掛けていけるようになれば、テイクダウンからのトップコントロールがより強力になる。

そうすればタックルにカウンターでギロチンを綺麗に合わせられてしまうというような危ない場面も減らしていくことが出来るかもしれない。

カーフやパウンドなどに重さが加われば、平良達郎はより脅威的な存在となってくるだろう。

恐らく今回の試合から平良達郎の攻略をフライ級の選手たちは講じてくることになると思われるので、今後も勝利を重ねていくためにはそれに対する修正力が必要になってくる。

平良はここを抑えればイージーだろう、そういった思惑をどんどん挫いて進化と勝利を繰り返し手の付けられない選手へと成長していく姿を見てみたい。

平良達郎は年齢的にもこれからの選手なので、その可能性が十分にある。

そして何より強豪だらけのUFCで日本人ファイターが連勝記録を更新する姿を目の当たりに出来ていることが非常に嬉しい。

アウェイのブーイングを物ともしない強気な姿勢もとても良かった。

これからも日の丸を背にUFCでたくさん暴れ回ってもらいたい。

・平良選手、UFC4連勝おめでとうございます！