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[UFC290]激闘だらけの大会①

本日開催されたUFC290、フェザーとフライ二つのタイトルマッチを据えたナンバーシリーズはオープニングマッチからメインイベントまで激闘だらけの大会となった。

個人的に今大会一番の激闘と思えたのは、フライ級タイトルマッチのブランドン・モレノVS.アレクサンドル・パントーハの試合だった。

苦手の克服ならず

●(C)ブランドン・モレノVS.○(2)アレクサンドル・パントーハ
判定2-1 パントーハの勝利 ※新王者の誕生

今回死闘とも言える大熱戦を繰り広げたモレノとパントーハだったが、僅差の判定でパントーハが勝利を掴み新王者となった。

モレノは過去に2度敗戦しているパントーハにまたしても敗れる結果となってしまったが、あともう少しモレノにパワーがあれば勝敗は違っていたかもしれない。

それぐらい紙一重の勝負だった。

ただ冷静になって考えると、今回の戦いはパントーハの戦い方にモレノが嵌められた形にも見え、パントーハの真っ向勝負を受けたモレノにはフィゲイレードほどのパワーがあるわけではないので、有利を奪えず結果要所でゴリ押されてしまっていた。

また、ボディを効かされながらもパントーハは上手くテイクダウンを混ぜポイントを稼ぎながら安全な位置をキープすることで難を逃れ、総合力を上手く活用するというところで違いを見せていた。

一方のモレノは一度良い形でバックを取ることは出来たが、基本的にスタンド勝負で挑んでいたので、グラウンドコントロールで奪われたポイント分もスタンドで取り返さなくてならなくなり、ダウン奪ってパウンドもしくはケージ際に貼り付けて一方的な攻撃展開を見せるなど、圧倒的な優勢を築く必要があった。

けれど実際はやられたらやり返すの殴り合い。

ややモレノが押していると思えるような感じではあったが、組みの引き出しも使って戦ったパントーハよりも多くのポイントを奪うことが出来ているようには感じなかった。

拮抗した実力者同士の戦いとなったフライ級タイトルマッチは、自分のスタイルを持ち込みながら、激しい殴り合いの中でも引き出しを活用する強かさを見せたパントーハがモレノに差をつける形で幕を閉じた

次はモレノVS.アルバジか、そしてその勝者が挑戦権を得ることになるのか、それともパントーハVS.アルバジのタイトルマッチがすぐに組まれるのか。

タイトル戦線の激闘はまだまだ続いていきそうだ。



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