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[ONE] 武尊VS.ロッタン・ジットムアンノン

来年の1月28日に開催されるONE165の日本大会の組み合わせで待望のカードが発表された。

武尊VS.ロッタン・ジットムアンノン

この試合はキックボクシングルールで行われ、3分5Rマッチとなる。

以前に日本で那須川天心を相手に試合を行ったロッタンはとてつもないパフォーマンスを見せて日本の格闘技ファンに大きな印象を与えた。

「試合に負けて勝負に勝った」と言えるほどの内容を示したロッタンはその後ONEへと移り、自分の実力を世界に証明してみせた。

“破壊神”という異名に相応しい戦いぶりで一気にONEのスター選手となったロッタンは、かつて苦い思いをさせられたアウェーの地である日本の舞台に以前とは全く違った立場と想いを持って再び登場することになる。

そんなONEのスターを迎え討つのがK-1を常に先頭で引っ張って来た日本キックボクシング界のスターである武尊。

THE MATCHでの厳しい敗戦から復帰してISKAのベルトを奪取し、ONEのデビュー戦で兼ねてから対戦を望んでいたロッタンと対戦するというところまで漕ぎ着けた。

その一連の流れを見ても改めて武尊がスター選手であることが分かる。

これまでロッタンはその異常なまでのタフさを武器にして、相手の打撃をもらいながらも強引に打ち負かすインパクトの強い試合を繰り広げてきた。

天心もそのタフネスが生み出す圧力にやられてしまい、手を出していたものの押し潰されてしまうシーンが目立っていた。

今のロッタンはそこに経験と技術がプラスされているので以前に日本で見た彼とはまるで別人になっている。

一方の武尊もロッタンと同じようなファイトスタイルをしており、圧力を掛けてどんどん前に出て行く殴り合い上等なタイプなので、今回のこのビッグマッチはかなり熱い試合になることが予想できる。

間違いなく2人は噛み合うと思うので、この殴り合いをどちらがどのように制して行くのかに注目が向けられる。

個人的には激しくぶつかり合う中でも、獰猛さと情熱を理性と冷静さでコントロールできる強かさを見せることが出来る方が勝ちに近づくのではないかと感じている。

武尊には単純な殴り合いではなく、レオナ・ペタス戦で見せたような要所で捩じ込むカーフやボディショットなど下からの崩しを的確に打ち込んでいくスタイルで、戦略的な冷静さを織り交ぜながらロッタンに複雑さを押し付けていくような戦い方を期待したい。

恐らくこの2人の戦いは、格闘技史に残る熱い打撃戦となってくると思うので、どちらが勝っても負けても名勝負として刻まれるはずだ。

武尊を応援しているのはもちろんなのだが、この2人にしか出来ないであろう格闘技を正に体現したような勝負、その戦いの内容自体に強い興味が向けられる。

なので2人がいい形で温まっていきながら、リング上で最高な状態を築き上げて行くような展開となることを願っている。

2024年1月28日、年初めから大きな衝撃を目の当たりにすることになりそうだ。

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