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学生組織の引継ぎの解像度とポイント

鳥取でNPOを経営しているゲンヨウです。”農村16きっぷ”や”三徳レンジャー”などの大学生プロジェクトの後方支援をしつつ、地域を面白くしています。

1.新歓期を経て団体の世代交代が進んできた

bankupに関わる学生プロジェクトは、理系学生が多いのもあって2年の春に幹部交代をします。直前まで1年生だった学生たちが運営を回していきます。必然的に経験値は少ないのですが、前年のやり方や先輩のアドバイスを参考に進めます。

新歓期(新しい1年生に入ってもらう勧誘作業)を通して、チームでの動きを始めつつ、年度当初の活動もしていきます。米作りであれば、田植えに向けた動きでもあるし、農業ボランティアであれば、春の水路清掃の依頼対応などです。

1年前は上級生についていって一緒に作業をして、なんとなく役に立っていたのが、急に役割を振ったり、自分たちで進めていったり、進捗管理したりすることになります。同じやることでも、得意なメンバーもいれば苦手なメンバーもいるなかで進んでいます。

2.効率化だけを目指さない

引継ぎも含めて、効率良くする部分もあるのですが、余白は常に残しながらやっています。結果的にはマニュアルにして、そつなくやるのが良いのかもしれませんが、決まっていることを淡々とやる企画は目指していないので。僕としてもそこまで細かく、チェックをしたりはしません。米作りだって減農薬に挑む年もあったりしましたし、除草作業もいろいろ試されています。その時の課題意識や技術によって、良い組合せを考えて実践します。

安全面で危なくないか、地域の方に過度に迷惑をかけないかという部分はみたりしますが、それ以外は、「適度に失敗したらよい」という姿勢で臨んでいます。

なぜかと言えば、大学生時代の地域プロジェクトを通じて試行錯誤してほしいからです。僕自身が、鳥取の周りの方に見守っていただき今があるように、大学時代の余白でチャレンジしてほしいわけですし、適度に転んでほしい、悩んで欲しい。

3.何が大事かを言語化しておく

学生たちの個々の経験の差、タイプの違いなどもあり、みんな違ってみんな良いのではありますが、組織としての哲学は言語化しておくのが良いなと思いました。既にいくつかは入団式というプロジェクトに所属するときに話す話があるのですが、それをもっと言葉に落としておくのが良いなともいました。

しばるわけではないですが、考え方捉え方のヒントや、組織として何を大事にして動いているのか、会社でいうところの社是的なものでしょうか。移り変わっていくスタッフのヒント・指針になるように。

4.哲学は明確に、行動は枠を設け、対話で修正

これまでの流れを統合して考えると、哲学は明確に。何をするのかについては、枠は設けるけど、その中では自由に。引き継ぐ中で”ねばならない”が自然発生的に増えてしまうので、そちらの枠は外していく、そんな作業をしていくのかなと思いました。

NPOや、PTAなども似たような感じかなと。今日はここまで。

今日のおまけは、”講演謝金でもやもやする”です。

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